【解説】テレビ金沢・越崎成人アナウンサーが語る「被災地は今…」
高校サッカー中継のため都内に出張していた、テレビ金沢の越崎成人アナウンサーが日本テレビ報道局に駆け付けて下さいました。今回、石川県で発生した最大震度7の地震が起きた地域は2年前の大地震発生以降、何度も取材で訪れています。詳しく解説してもらいました。 聞き手:後呂有紗アナウンサー 解説:越崎成人アナウンサー(テレビ金沢) 文:藤田大介アナウンサー ◇ 後呂アナウンサー 「テレビ金沢の越崎成人(こしざき・なると)アナウンサーに聞きました。よろしくお願いします。今回地震が起きた地域というのはどういった地域だったんでしょう?」 越崎成人アナウンサー(テレビ金沢) 「そうですね。いわゆる能登半島というところで、海に囲まれている地域です。特に珠洲市内浦(うちうら)と呼ばれる地域なんですが、家が海から非常に近い場所に建ち並んでいます。ここは漁師町なんですが、場所によっては、海岸線から直線距離で5m~10mぐらいのところに家があるというところです。また東日本大震災を教訓にして作られた三陸地域のような高い防波堤などもない地域なので、本当に小さな津波でも心配な地域になります」 後呂アナウンサー 「その地域に一時、大津波警報が出ました」 越崎成人アナウンサー(テレビ金沢) 「この石川県珠洲市には、去年一昨年と結構大きな地震がありました。そのため、大きな揺れに備えて比較的、対策をされている方も多くなってきました。ただ、大きな津波というのは過去になかったため、慣れてない方が多い地域なんです」 後呂アナウンサー 「津波に慣れていない方が多いということですが、避難しなければならない場合、どのような場所に避難すればいいのか、地元の方はわかるものなのでしょうか?」 越崎成人アナウンサー(テレビ金沢) 「能登半島の先端、珠洲市では、去年、一昨年と大きな地震があったので、それ以降、避難訓練は数多くやってきました。ただ、今日は元日(1月1日)ということで、この地域に、帰省している方がかなり多くいると思われます」 後呂アナウンサー 「という事は、何が考えられますか?」 越崎成人アナウンサー(テレビ金沢) 「普段、訓練慣れしていない人や、避難経路がわかっていない人も結構いるのではないかと思って、心配しています」 後呂アナウンサー 「帰省している方が多いという事は、若い人の助けは借りられる状況なんでしょうか?」 越崎成人アナウンサー(テレビ金沢) 「いいふうに捉えればそうかもしれないですね。確かに高齢の方がかなり多く住んでいる地域なので、若い人が戻ってきて、声を掛け合いながら何とか避難して欲しいなっていう思いもあります。ただ一方で、正月なので本当に小さな子どもや赤ちゃんとかも今、家族と一緒に帰省している可能性もあるので、その方々がうまく避難できたか、今どうしてるのかというのが本当に心配です」