小芝風花、大島優子とバディ役での共演に「一緒にいるだけで安心感」<GO HOME>
身元が分からない遺体に残された手掛かりから死の真相を明らかにし、家族や恋人の元に帰す捜査官たちの活躍を描く「GO HOME~警視庁身元不明人相談室~」(毎週土曜夜9:00-9:54、日本テレビ系)が7月13日(土)にスタートする。主演を務め、直感を信じて身元不明者に寄り添う捜査官・三田桜を演じる小芝風花にインタビューを実施した。 【写真】人体骨格模型が中心の「GO HOME~警視庁身元不明人相談室~」ポスタービジュアル ■秘められた死者の思いを描くドラマ 「事件性のない身元が分からないご遺体を服装や持ち物を手掛かりに、家族や恋人の元に帰すために奔走するドラマ。亡くなった方は話せないし、どういう思いを持っていたのかも分からない中で、少しの手掛かりから、桜は亡くなった方に寄り添っていきます。警察ドラマですが、事件発生から犯人逮捕までの王道“刑事ドラマ”ではなく、身元不明のご遺体から始まり、秘められた死者の思いを描く、新しい切り口の人間ドラマになっています」。 桜とバディを組むのは、同期入庁で10歳年上の月本真(大島優子)。性格も趣味も桜と対照的だ。 「桜は亡くなった方に感情移入し、真ちゃんは遺族の気持ちに寄り添う人物。家族や恋人の元に帰してあげたいという思いは同じですが、寄り添い方が違うのが面白いです。桜が感情的になったら収めてくれるなど、絶妙な距離感がすてきです。大島さんとは、しっかりとお芝居で共演するのは今回が初めてで、以前から優しい方だと聞いていたのですが、本当にその通りで。一緒にいるだけで安心感があり、どこか見守ってくれる感じが真ちゃんに似ています」。 ■オリジナル脚本だからこその難しさ 身元不明の遺体のために真実を求めていく桜と真だが、その背景には互いの過去が関係している。 「桜自身は明るくて真っすぐな女性ですが、果たしてそれは過去の出来事が理由で形成された性格なのか、昔からなのか…。オリジナル脚本だからこそ見えていない部分も多く、実は撮影に入る前、桜というキャラクターをきちんとつかむことができなかったんですよ。明るさも強さもある人物なので、その塩梅が難しくて。でも、あるとき監督に相談したら、少しずつ見えてきて…。今では皆さんと一緒に丁寧にイチから作る楽しさも感じています」。 実際に存在している部署が舞台のモデルになっている本作。 「桜の“体を帰すだけではなく、その人の気持ちや心を帰してあげたい”と思うところがすごくすてきで、最後は心がジーンと温まる話になっています」。 ◆取材・文=玉置晴子/スタイリスト=成田佳代/ヘア&メーク=富永智子/衣装協力=AULA AILA、ete ※「月刊ザテレビジョン」2024年8月号 ■「GO HOME~警視庁身元不明人相談室~」第1話あらすじ どこの誰かも分からない“名もなき遺体”の身元を特定し、家族の元に帰すことが仕事の「警視庁身元不明人相談室」。捜査官の三田桜は、誰も行きたがらない地味な部署に自ら志願して配属された変わり者。10歳上の生真面目な同期・月本真とは性格も趣味もまるで正反対。顔を合わせれば言い合いばかりだが、1人でも多くの身元不明者を家族の元に帰してあげたい気持ちは一緒。 そんな2人とは裏腹に、上司の利根川(吉田鋼太郎)や堀口(戸次重幸)、武藤(半海一晃)ら相談室のメンバーは無気力で緊張感ゼロ。のんびりムードの相談室に、珍しく捜査一課と科捜研の若き両エース・手嶋(阿部亮平)と菜津(柳美稀)が捜査の協力を求めにやって来る。なんと都内の中学校にあった人体骨格模型が本物の人骨だったのだ。鑑定の結果、その白骨は約1年前に亡くなった人のもので、殺人の可能性もあるという。「被害者の推定年齢は20代後半から30代の男性」。菜津の報告に、真は思わず息をのむ。一方の桜は「やったりましょう!白骨遺体の身元、うちらが絶対突き止めましょう!」と、やる気満々に。 その直後、事態は急転。中学校の理科教師・西川(坂本真)が、遺体を標本にするため薬品で白骨化させたことを認めたのだ。標本マニアの西川は、動物の死骸を探すために入った奥多摩の山中で、見ず知らずの男性が崖から飛び降りるところを目撃。人間の標本を作る絶好のチャンスと見て、その遺体を持ち帰ったが「殺してはいない」と言う。 桜らは、科捜研の早瀬所長(高島礼子)の協力を得ながら西川が持っていた遺留品を頼りに遺体の身元が元バスケット選手・富田純也(浅利陽介)であることを突き止めることに成功。ところが、純也の妻(仁村紗和)は「違います、夫じゃありません」と、遺体の引き取りを拒否する。富田は本当に自殺なのか、そして家族が引き取りを拒否する理由は何なのか、桜&真の年の差バディが真相究明に奔走する。