後期モデルはヘッドライトの形状を変更。前期モデルの角目4灯から、上下サイズ違いの異型4灯となっている

【ワンボックスパラダイス　1987年式 トヨタ ハイエース ワゴン スーパーカスタム 4WD】 【画像15枚】4WDはアイシン製の手動式フリーホイールハブを装着。赤いダイヤルでハブの開放/直結を操作する 　1982年12月に登場（発売開始は83年1月）したH50系ハイエースは、85年8月に1回目のマイナーチェンジを実施し、いわゆる中期モデルへ。分かりやすい変更点はフロントまわりのデザインで、ガーニッシュ部分が細くなりグリル開口部を拡大。上下2段の分割意匠となった。また、ガーニッシュ部分のエンブレムが、トヨタの「T」をモチーフにした大型のものから、ハイエースの「H」をデザインした小さなものに変更されているのもポイントで、以降のモデルでもHエンブレムが使用されている。ラインナップでは、最上級グレードとしてスーパーカスタムリミテッドが追加されたのも見逃せない。上質なブラウン内装や2列目アームレスト付きキャプテンシートの採用など、高級感あふれる仕立てでいまだに人気の高いグレードだ。 　続いて、87年8月が2回目のマイナーチェンジ。ここからH100系にフルモデルチェンジするまでの2年間が後期モデルとなる。ここでの改良点はフェイスリフトが目立つポイントで、異形ヘッドライトが採用されるとともに、グリルまわりのデザインが前期モデルに近いものとなっている。 主要諸元　Specifications 87年 ハイエース スーパーカスタム 4WD 全長×全幅×全高（mm）　4495×1690×1960 ホイールベース（mm）　2295 トレッド前/後（mm）　1440/1400 車両重量（kg）　1605 エンジン型式　3Y型 エンジン種類　直列４気筒OHV 総排気量（cc）　1998 ボア×ストローク（mm）　86.0×86.0 最高出力（ps/rpm）　105/5200 最大トルク（kg-m/rpm）　17.0/3000 サスペンション前/後　ウイッシュボーン/4リンク式トーションバースプリング ブレーキ前/後　ベンチレーテッドディスク/リーディングトレーリング タイヤ　195SR14（前後とも） 初出：ハチマルヒーロー 2017年5月号 Vol.41
 （記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです）