山形屋、組織再編や初の外部役員受け入れ人事など承認 事業再生ADR成立後初の株主総会
私的整理の一種「事業再生ADR」を活用して経営再建に取り組む山形屋(鹿児島市、岩元修士社長)は13日、鹿児島市で定時株主総会を開いた。岩元純吉会長がADR申請に至る経緯や今後の事業再生計画を説明。同計画に盛り込まれている組織再編や初めて外部役員を受け入れる人事など計4議案が承認された。 県内最後の百貨店、経営再建へ一歩 事業再生ADR成立 従業員や店舗の今後…山形屋再生計画の骨子明らかに 6月中に持ち株会社化
組織再編では、国分山形屋や川内山形屋など関連6社を8月1日付で山形屋に吸収合併する。役員人事では、メイン銀行の鹿児島銀行から出向者1人を取締役に据え、外部からの視点で経営改善に取り組む。スピード感を持って業務に専念する狙いで執行役員制度を導入する。 株主総会では、2024年2月期決算の報告もあった。売上高は前期比2.5%増の162億3911万円。経常損益は5億2883万円の赤字で4期連続となったが、赤字幅は前期より1241万円縮小した。経営再建に当たり純損益を初めて公表し、当期は6億6511万円の赤字だった。
南日本新聞 | 鹿児島
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