ドジャースがカズミアーと契約も、マエケンとは交渉継続
ドジャースが、3年総額58億円で、FAの左腕、スコット・カズミアー投手(31)と契約したと、日本時間の31日未明にMLBの公式サイトが報じた。カズミアーは、2004年にレイズでメジャーデビューしこれまで11年間で98勝90敗、防御率3.96の左腕。オールスターには3度選ばれ、今季はアスレチックスとアストロズに所属し、31試合に先発、7勝11敗、防御率3.10の成績を残していた。 ここまで複数球団の争奪戦になっていたが、ドジャースが射止めた。このカズミアーの獲得で気になるのは、ドジャースとの交渉が大詰めに入っていると見られている前田健太(27)の行方だ。 カズミアーは、現在売れ残っていたFA市場の中で、マエケンと共に「ネクスト5(次ぎの候補の5人)」の一人として名前の挙がっていた左腕。それだけにマエケンの移籍先の大本命だったドジャースが、先にカズミアーを獲得したことが、マエケンとの交渉にどう影響するかが心配されたが、ケン・ガーニック記者は、同記事内で「ドジャースは、1月8日までに球団を決める前田健太と、話し合いを続ける」と伝えた。 ドジャースの先発ローテーションは、エースのクライトン・カーショーから、ブレット・アンダーソン、アレックス・ウッド、柳賢振に、カズミアーを加えて5人揃うことになったが、柳は今年5月に左肩を手術しており、現在リハビリ中。すでに30メートルほどのキャッチボールを再開しているが、開幕に間に合うかどうかは微妙な状況だ。 しかも、先発ローテーション予定の5人が、いずれも左腕という歪な状況。ドジャースの補強ポイントが解決されたわけではなく、右腕のマエケンを熱望している状況には変わりはないようだ。いずれにしろマエケンのポスティングの入札期限は1月8日。カズミアーを先に獲得したが、ドジャースのマエケンへの評価は変わりなく、交渉は、合意一歩手前まで来ている模様だ。