女子50キロ級の須崎がまさかの１回戦敗退を喫した。写真：エンリコ/アフロスポーツ

　まさかの波乱だ。 　現地８月６日、パリ五輪レスリング女子フリースタイル50キロ級の試合がシャン・ド・マルス・アリーナにて行なわれ、2021年東京五輪で金メダルを獲得している須崎優衣は、16年リオ五輪から３大会連続出場のビネシュ・フォガト（インド）と初戦で激突。2-3と逆転負けを喫し、まさかの早期敗退で五輪連覇を逃した。 【画像】女子レスリング・須﨑優衣を厳選ショットで特集！ 　米大手データ会社『Gracenote』も予測でも金メダル最有力に挙がるなど、今大会も注目を集めていた須崎。しかしこの日は、前半にアクティビティポイントで２点を獲得すると、試合終了間際に２点を返されて2-2の同点に…。規定により最後のポイントを奪った相手が勝利。須崎が海外選手に敗れるのは、キャリア初の出来事だ。 　これには、相手国も驚きを隠せない。なかでもインド誌『India Today』は、「ビネシュ・フォガトが女王ユイ・スサキを撃破し、パリ五輪最大の番狂わせの一つを演じた」と速報。「残り15秒までは、ユイが勝利するかのように思えた。しかしビネシュが見事な動きでユイを倒し、２点を獲得した」と衝撃を報じている。 　さらにインド紙『The Indian Express』は、「ビネシュ・フォガトが最後に力を振り絞り、初戦で前回女王ユイ・スサキに勝利」と報道。「ほとんど無敵と思われる注目選手に対し、落ち着いた雰囲気で戦いをスタート。スサキを打ち負かすまで、試合の大半は0-2でリードされていた」とヒリヒリする試合展開を振り返っていた。 　なお、大金星のビネシュは、次のオクサナ・リバチ（ウクライナ）戦にも勝利。準決勝進出を決めている。 構成●THE DIGEST編集部