「侍ジャパン」が出場する野球の国際大会「プレミア12」が9日に開幕…WBCとはどこが違う
野球の国際大会「ラグザス プレミア12」が11月9日に開幕し、日本代表「侍ジャパン」は13日に初戦を迎える。「侍ジャパン」が参加する大会としては、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の昨年の激闘が記憶に新しいが、プレミア12とWBCの2つの大会はどこが違うのか。(デジタル編集部)
プレミア12は、190の国と地域が加盟する世界野球ソフトボール連盟(WBSC)が主催する大会で、世界ランキングの上位12か国・地域が参加できる。WBSCの世界ランクは、下は12歳以下(U12)から、上は大学、U23、社会人、トップチームまでの各世代の代表が国際大会で積み上げた成績をポイント化して決まり、幅広い年代層の「野球力」が求められることになる。第3回大会の出場チームは、2023年12月末現在のランキングに基づいて決まった。今年9月現在の最新WBSCランキング(野球・男子)で日本は1位だ。
第1回大会が開かれたのは15年だった。12年のロンドンオリンピックで野球が五輪の実施種目から外れたことで危機感を抱いた国際野球連盟(IBAF=13年に国際ソフトボール連盟が統合してWBSC設立)が、野球の国際化を目指し、WBCの中間年に行うことでスタートした大会だ。27年の第4回からは出場チーム数を16に拡大することが発表されている。
これに対してWBCは米大リーグ機構などが主催し、前回大会で好成績を収めたり、予選を勝ち抜いたりした世界各国のトップチームが本大会で競う。06年に第1回大会が行われ、以降09年、13年、17年、23年に実施された。第5回は21年開催の予定だったが新型コロナウイルス禍で2年延期された、日本は第1回、第2回、第5回で優勝している。
11年にIBAFがWBCを「世界一決定戦」として公認し、13年の第3回からは予選も導入された。23年の第5回から、本選出場チーム数が16から20に拡大され、次回26年大会では、前回大会の1次ラウンドで4位以内に入った16チームが招待参加となり、残り4枠を予選で争う。