根室市人口2万3000人割る 1月末、前年同月比519人減
北海道根室市の住民基本台帳人口が、1月末時点で2万3000人を割り込んだことが分かった。1957年の市制施行後初。転出入による人の出入りが多くなる3月末を待たずの結果で、昨年12月末時点で2万3006人と大台割れは秒読みとなっていたが、前月比82人減、前年同月比519人減となって割り込んだ。 市民環境課がまとめた1月末現在の住民基本台帳人口によると、人口は2万2924人(うち女性1万1953人)。2012年から外国人も含むようになったが、日本人のみで見ると2万2390人(同1万1554人)。前月比54人(同26人)減ながら、前年同月比は658人で、女性が54・9%(361人)と半数を超えている。 23年(1~12月)の人口動態を見ると、減少要因は転出980人、死亡400人の1380人。増加要因は転入594人、出生108人の702人と減少要因が増加要因の約2倍に及ぶ。 死亡数は20年度に初めて400人台(405人)に突入、その後も416人、430人で推移。今年度(4月~)で見ても、1月末までの10カ月間で死亡数334人。増加要因607人に対し減少要因957人と、1・5倍で推移している。 年齢別人口(5歳階級)を見ても70~74歳が2046人と最も多く、総人口の約9%。次いで60~64歳が7・5%(1717人)、50~59歳7・4%(1697人)と続く。逆に0~15歳未満は2049人と、70歳代前半世代とほぼ同じだ。 3月には、進学などで15~19歳(4・1%、945人)の流出から、さらに減少する可能性があり、市が総人口の短期目標に掲げる25年度末の2万2453人維持まで、あと471人に迫っている。 市の人口(台帳ベース)の推移は別表の通り。市制施行時の3万6813人、42年3月の4万9899人以降、漸減傾向が続いている。