「何にも熱中できない自分だった」普通のJKが週5ジム通いの美ボディ女子に変身するまで【小池星蓮#3】
――そうだったんですね。小学生の頃は空手や水泳などを習っていたと聞きましたが。 「家族がやっていたから自分もやっていただけで、その頃の習い事ってやらされてる感があったんですよね。だから続きませんでしたし、夢中にもなれなかったんだと思います」 ――トレーニングを始めて大会に出るようになってから、気持ちが変わっていったと。 「やったぶんだけ結果がついてくるので、とにかく毎日が楽しかったです。夏はとくに大会真っ最中なので、いい意味で夢中になれてるかなって」 ――週5回のジム通いに食事制限まで、すごくストイックだなと尊敬します。 「もちろんやる時はやりますけど、じつは性格は全然ストイックじゃないと思います。けっこう怠けるほうかなと思いますね。気が抜ける時もやる気が落ちることもあります。メンタルが安定しない時はストイックにはできないですね。やってて楽しいとか、何かしらポジティブな気持ちがないと私の場合は続けることができないので、そのあたりは大事にしています」 ――そうは言っても、これだけ結果を残しているわけですから普通よりはストイックだと思いますよ。あらためてコンテストの魅力はどんなところに感じますか。 「大会が近づくにつれてどんどん体を仕上げていって、朝早く会場に行ってヘアメイクをしたりして、すごいキラキラした舞台に出て、自分の番号が呼ばれたりとか。非日常で本当にやっていて楽しいなと思います。あとは昔から人前で喋ったり、何かをしたりするというのはすごく得意で好きだったので、そういう面でも自分に合っているのかなと思います」
――ぴったりのものが見つかったんですね。そんな中で、星蓮さんにとってトレーニングとはどういうものでしょう。 「大会に向けてがんばるものではありますけど、『自分の人生を良くするもの、生きやすくするもの』だと思っています。やっぱりトレーニングを始める前と始めた後は、日常でもメンタルの持ちようが違うところがあるんです。だから、私があと10歳くらい大人になって、大会に出なくなったとしても日常を良くするための軽いトレーニングは続けていきたいです。せっかく見つけられた好きなことですから」 ――トレーニングライフは、まだまだこれからということですね。 「はい。あとは体の機能とか知識的なことももっと知りたいです。それでもっとトレーニングが良くなればと思うので。自分の人生を良くするものとして、トレーニングは一生続けていきたいですね」
小池星蓮(こいけ・せれん) 2006年7月29日生まれ、兵庫県出身。2023年2月に『マッスルゲート兵庫大会』でコンテストデビュー(ウーマンズレギンス部門優勝)を飾ると、7月のJBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)兵庫県ビキニフィットネスオープン大会でも優勝。同年7月には、23歳以下のフィットネス競技日本一決定戦『オールジャパン・ジュニア・フィットネス・チャンピオンシップス』で準優勝。さらには当時高校2年生の最年少にして、身長別の日本一を決める『オールジャパン・フィットネス・チャンピオンシップス』に出場して話題となった。
インタビュー/森本雄大 写真/木村雄大