唐津の漁船「第三朝日丸」 長崎・五島沖で漂流 乗員の親子不明 巡視船などで捜索
28日午後2時45分ごろ、長崎県五島市黄島の南東約60キロの海上で、佐賀玄海漁協(唐津市)所属の漁船「第三朝日丸」(9・1トン)が漂流しているのを、捜索中の海保航空機が発見した。乗っていたとみられる同市鎮西町馬渡島の牧山好人さん(69)と、息子の拓也さん(41)は船内で確認できず、捜索を続けている。 五島海上保安署(長崎県五島市)によると、28日午前9時半ごろ、船団を組んで漁をしていた親族から「昨日(27日)午前5時の無線連絡を最後に連絡が取れない」と通報があった。牧山さん親子は27日午前3時ごろ、親族の船とともに黄島を出港し、アカムツのはえ縄漁をしていたとみられる。 航空機や巡視船などで捜索したところ、海保鹿児島航空基地所属の航空機が漁船を発見した。28日午後5時10分ごろ、航空機から機動救難士が降下して船内を捜索したが、2人を確認できなかった。エンジンはかかったままで、衝突痕などの損傷は見られなかったという。遭難信号は受信していなかった。 五島海保によると、28日午前11時ごろの五島列島付近は晴れで、北西14メートルの風が吹き、波の高さは3メートルだったという。