「黒いブツブツが気持ち悪い…」“いちご鼻”は治りにくい? 原因と対策ケアを専門医が解説
鼻の毛穴に角栓が詰まって黒ずんでしまっている状態の「いちご鼻」。人目に付きやすい部分であるため、「黒いブツブツが気持ち悪い…」と悩んでいる人も多いでしょう。一度「いちご鼻」になってしまうと元の肌に戻しにくいと言われるなか、原因や対策法、最近注目の「肌育」で防げるのか、共立美容外科の遠山貴之医師に聞きました。 【写真】北川景子、圧巻の美すっぴんを公開 レアな“お腹出し”美ボディも ◆「角栓の詰まり」と「色素沈着」 “いちご鼻”を引き起こしてしまう2つの原因 いちご鼻の主な原因は「角栓の詰まり」で、古い角質や皮脂が毛穴に溜まっている状態です。間違ったスキンケアや生活習慣の乱れ、ストレスなどによって肌のターンオーバーのサイクルが遅れると、古い角質が肌表面に留まります。そして、どんどん汚れが溜まって角栓になります。角栓が酸化すると黒ずむので、より目立つようになってしまいます。 毛穴周辺の「色素沈着」もいちご鼻の原因の1つ。紫外線対策を怠ったり、洗顔などで繰り返し摩擦したりすることで、毛穴の色素沈着を誘発します。毛穴に角栓が詰まってザラザラしているか、毛穴が黒ずんではいるがザラザラはしていないかで、原因は分かれるでしょう。 元の綺麗な状態に戻すことは難しく、正しいケアを根気よく続けることで症状が緩和する可能性はあります。ただ、クレンジングや洗顔のし過ぎは摩擦の原因になり、逆効果な場合もあります。回数が多すぎると乾燥を引き起こし、肌のターンオーバーが乱れてしまいます。 「軽度のいちご鼻なら自宅でも治すことができますが、自力で治すには注意点が多く逆効果な場合もあり、即効性に欠けるため、根気よく時間をかけて行う必要があります」(共立美容外科 遠山貴之さん)
◆普段から意識することが大事! 「いちご鼻」を悪化させないための5つのセルフケア
ここでは、いちご鼻を悪化させないための5つのセルフケアを紹介します。まずは「丁寧に洗顔を行う」こと。泡立てネットなどを活用して洗顔料をツノが立つくらいまで泡立て、泡で肌を撫でるように洗顔します。手が顔に直接触れないようにして、すすぎ残しがないようにしっかりと洗い流したら完了です。時間をかけすぎると、必要な皮脂まで落としてしまうことがあるので気をつけてください。 自宅でできるケアとして共立美容外科の遠山貴之さんは、「クレンジングを乳化させたり、『収れん化粧水』で新たな角栓づまりを予防することができます」と言います。 また「スキンケアを見直す」のも大切です。実際にスキンケアをする際のポイントは、一度に多く付け過ぎないことです。化粧水も乳液も、一度に顔に塗るのは少量にし、1回1回しっかりと角質まで浸透させてから二度付け、三度付けを行ってください。頬が手の平に吸いつくようになったらOKサインです。 そして「紫外線対策」も欠かせません。過度に紫外線を浴びると、肌のターンオーバーが乱れたりメラニンが生成されたりするので、日頃から日焼け止めを使用してください。 とはいえセルフケアにも限界があります。美容クリニックでの肌治療が一般化した中、どのような施術があるのでしょうか。 「いちご鼻の主な原因である『角栓の詰まり』の場合は、水流ピーリングといわれているハイドラジェントルやケミカルピーリングで古い角質や皮脂を除去するのが良いでしょう。いずれも痛みやダウンタイムは全くといって良いほどないので、初めての方でも受けやすいです」(共立美容外科 遠山貴之さん)