【「ノンストップ!」で話題】MEGUMI「世の中の女性を幸せにしたい」コロナ禍で人生のテーマが決まったとき
「雑誌の連載もテレビも、気づけば全部人生相談になっちゃうんです(笑)。姉さんとか、パイセンとか、下手したら大先生とか呼ばれちゃったりしますね。たしかに、メンタル強いとか、ブレないとか、言われることは多いです。でも、近しい人は知ってるんですけど、そんな強くないんですよ、実際は。いつも気合い入ってるけど、落ち込んだりすることも多い。面倒くさい人間なんです(笑)」 【画像】新刊『心に効く美容』の中身をチラ見せ!リラックス~セクシーまで多彩な表情をチェック そんなMEGUMIさんが自分の「感情のたづな」を引くためにたどり着いた「美容法」と「思考法」。新著『心に効く美容』は、10年以上にわたっていろいろ悩んで試した結果がギュッと詰まった一冊です。 発売後すぐ、「日曜日の初耳学」「めざましテレビ」「ノンストップ!」等で紹介され話題になり、Amazon趣味・実用ランキング1位、楽天ブックスランキング1位(5月14日現在)に。発売4日間でなんと14万部を突破しました。 mi-molletでは、MEGUMIさんの新刊発売直前の心境や、制作の裏話を担当編集者がインタビュー。数回にわたってお届けします。 ――本にも書いていましたが、MEGUMIさんの人生のテーマがあるじゃないですか。「女性であることを最大限に経験し、それを伝え、世の中の女性を幸せにする」。最初に聞いたとき、人生にテーマがあること自体にも、その内容にも非常に感銘を受けたんです。あの人生のテーマに行きついた背景をずっと聞きたいと思っていました。人生のテーマが決まったのは、いつ頃なんですか? 「コロナ禍で自分の仕事の仕方を変えなきゃいけない、自分で何か発信する、っていうふうにしなきゃいけないって思って、インスタグラムドラマを作ったんです。グリーンバックを全員の家に送って。それがすごい楽しかった。そのとき、あ、自分はプロデューサーをやって、お金を集めて映像を作って、何かを世の中に伝えていこうって思えたんですね。でも、やるならちゃんと意味を持ってやらないとダメだ、使命とか宿命とかがないと。そう思いました。 同時期に――本にも書いたことですが――日本人女性の自己肯定感が先進国の中でもかなり低いとか、人間は人のためにやることに一番幸せを感じるとか、いろんなことを知ったり、思い出したりしていって、すべてが自分の中で繋がっていったんですよね。 主人公の女性がサバイブしながら成長する物語を作る、そういうタイプの映像プロデューサーになりたい。美容でもフェムテックでも、女性の方に元気になってもらうようなことに貢献したい。そんな思いがどんどん濃くなっていきました。私を入れて3人しかいない会社なんですが、人のためにやるっていうほうが、迷いがなくなって私達も動きやすいし、何より喜んでもらえることが嬉しい。仕事もブレずに回っていってるなと今すごく思ってますね」 ――プロデューサーの仕事をしたことがきっかけで、ずっと今までバラバラにやってたことの点と点が繋がって、「これが自分の人生のテーマかも!」と気づけたということですか? 「そうですね。いろんなことをやりながら見つけていった、っていう感じがあります。カフェの事業を立ち上げて経営してきたことや、これも本に書きましたが、芸能界にいたことや女性であることで傷ついた思いとかも、全部このテーマに集約されてる感じがしますね」 ――いいですね。テーマがあると迷わない、って本でも書いていましたけど、人生にも何かテーマがないと、今どこに向かってるのか分からなくて辛いですもんね。 「はい、テーマがないとやりたくないこともやっちゃったり、ブレてしまうので、テーマを設定しておいて、本当によかったなと思いますね」 ――テーマといえば、最近いろんなところで、海外でお仕事をしたいと発信されていますよね。実際、5月17日にはカンヌで日本映画と文化をPRするパーティ「JAPAN NIGHT」の主催も予定されています。海外で仕事をしたい、というのは最近湧き上がってきた思いなんですか? 「一昨年ぐらい前から、日本の映画界、エンタメ業界は少し元気がなくなってるなと感じてしまって。ドメスティックな考えの方が多いというか。誰にも頼まれてませんけれども、ここに気づいちゃったら、今まで経営者として、俳優としていろんな人に出会った経験を活かして、何かお役に立てないかと思って。未知の世界だけど、カンヌでのパーティー開催を発案したんです。やれば何か絶対変わるはずだと信じて。才能ある人たちは海外に視野を向けなきゃ駄目だと思っているんですよね。もちろん、それしかないわけじゃないけど、国内にとどまらず、海外で発信することがとても大事だと絶対的に思ってるので、自分のためではなくて、才能ある誰かのためにできることがあればやりたいと思ってます」 ――自分のためというよりは、後から歩いてくる人たちのために、それをやらなくちゃって思ってる? 「勝手に思っちゃってるって感じです」 ――気づいてしまっても、なかなか行動に移す人まではそうはいないと思うんです。 「そうですねー。自分の持っている気質、性質だと思います。別にそれがすごいとかいうことではなく、自分はそういうタイプだと思っていて。やったほうがいいと思うことがあったときに、あの人とあの人は巻き込んでいこう、みたいなことは自分は得意なわけですよね」 ――そうか。でも自然と協力したい人が増えてきたり、共感してくれたりする人が増えてきてませんか。 「最初は映像プロデュースにしろ、事業にしろ、500万円の資金を集めるのも大変だったし、ドキドキしてたけど、だんだんだんだん1個ずつ実現していくうちに、信用してもらえるようになった気がします。この人本当に作るんだなっていうのを、皆さんに感じていただけるようになったかなと」 ――よく、わくわくしてるっておっしゃっていますけど、毎日本当に忙しいと思います。今の状況は楽しいですか。 「楽しいですね。自分の未知な部分とかを試されてる感じもあるし、どうなっちゃうんだろうと思う場面もたくさんあります。地味なことも多いですし。でも、ご縁をいただき、カンヌのような場を、本当に任せていただけるような流れを楽しもうじゃないかと。その景色はなかなか誰もが見れることじゃないから、すごい怖いけど楽しみですよね。わくわくしてます」 ――新しいことをやるって、怖いことでもあるじゃないですか。怖いけどできるのって、なぜですか? 「これは今までのいろんな経験をして、今やっと言えますけど、やっぱり怖くないと新しい世界っていうのは見えないんですよね。今までの地続きでちょこっとやるっていうのも、もちろんいいんです。でも、違う世界に行くんだから、怖いっていうのは当然湧き上がる感情だとも思うんですね。本にも書きましたが、ああ、できた⋯⋯ ! こんな世界があるんだ! っていうのは怖くないと経験できないことのような気もしています」 ――なんかマネージャさん達が微笑んでいますけど(笑)。 「資金集めも、パーティの準備もみんなでやってるんです。みんなすごく鍛えられました。昔はみんなジタバタしてたけども、大丈夫でしょ、なるようになると思えるようになりましたね。最悪なことは、私が想定してたよりも、全然最悪じゃないってことが多いんです」 ――MEGUMIさんもマネージャーさん達もいつも淡々としていて、何かが起きている感じには見えないですけど、いろいろ起きてるんですね(笑)。 「毎日起きない日がないくらい。えー! は~? みたいなことがあるんですけど」 ――(マネージャーさんに) どうですか? マネージャーさん「そうですね。おかげでいろんな景色を見ることができてます(笑)」 ※次回へ続く 撮影/大坪尚人 スタイリスト/斉藤くみ ヘア&メイク/エノモトマサノリ 取材・文/川良咲子
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