「安藤サクラちゃんのおかげ」と蒼井優も感謝……ようやくテレビ局が「子ども同伴」に寛容になったワケ
10月20日、蒼井優が『あさイチ』(NHK)の「プレミアムトーク」に出演。蒼井優がNHK連続テレビ小説『ブギウギ』に出演。出産後、初のドラマ出演となった。 【圧倒的オーラと生足がチラリ】すごい!『GQ MEN OF THE YEAR 2023』で女優賞を受賞した安藤サクラのオーラ 昨年8月に第1子となる女児を出産し、NHK大阪放送局での撮影は長女を連れて行くことになったが、’18年に放送された『まんぷく』の“遺産”に助けられていたと語った。 MCの華丸大吉が、同作の主人公だった安藤サクラがママさんヒロインだったため、大阪のNHK内に託児所を作ったという話題を振ると、蒼井は、 「サクラちゃんが『まんぷく』をやってくださったおかげで、大阪のNHKさんにはそういうスペースが、いろんなものがそろっているので、そのお下がりが」 と喜んでいたことが話題になった。 安藤と言えば、’22年公開の映画『ある男』に出演した際、撮影中に突然自宅に帰ってしまい、共演した妻夫木聡や窪田正孝を仰天させたエピソードでも知られる。曰く、子供に会いたくなって最寄り駅から電車に飛び乗り、「家族団らん“お鍋”を食べた」そうだ。 同作で「日本アカデミー賞」最優秀助演女優賞を受賞した安藤は、俳優業と子育ての間で今も悩んでいると吐露。会場にいた夫の柄本佑の笑顔や、そのエピソードを聞きながら号泣した、結婚目前の水卜麻美アナウンサーの様子なども大いに話題になったものだ。
「水卜ちゃんが俳優の中村倫也さんとの結婚を発表したのは、その直後のことでした。安藤さんのエピソードは確かに感動できるものでしたが、なぜ水卜ちゃんがあそこまで号泣したのか、当時は謎だったのでネット民が『働き過ぎなのではないか』とザワつきました。 でもその後、中村さんとの結婚が発表されて、水卜ちゃんも仕事と家庭との両立や、やがて出産も考えているからこその涙だったのだと、同年代の女性視聴者も大いに共感したようです。これが、10年以上前だったら、『安藤はわがままだ』とか『一般社会ではあり得ない』といった批判が世間から出ていたかもしれません。テレビ局も視聴者も”寛容”になったということでしょう」 そう感慨深げに語るのは、民放テレビ局の女性プロデューサーだ。その要因について、こう続ける。 「少子高齢化であることも大きいでしょう。時間はかかりましたが、世間がお子さんのいる俳優、タレントに優しくなりましたね。それでも、まだテレビ局は遅れている方だと思います」 いま、幼い子供をもつ芸能人たちがどうなっているかというと、“子連れ”でテレビ局にやってくる人が多いという。 「NHK大阪放送局は、むしろ対応が遅れていたから話題になっただけで、ほとんどのテレビ局は、かなり前から子連れ対応はしています。個室の楽屋が用意されるなら、収録中も、そこでマネジャーや付き人が世話をしていれば何の問題もありません。 当然、楽屋で授乳をしている方も多く、打ち合わせは『〇〇さんの授乳待ち』という場合も少なくない。ですが、それを問題視するような共演者もスタッフも皆無ですよ」(民放テレビ局社員) 地方局も含めて、ようやくテレビ業界全体が働きやすい現場になったということだろう。
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