Krush王座獲得の松谷綺がK-1王者・菅原美優に宣戦布告「宮田プロデューサー、組んでください」【Krush】
「Krush.155」(11月25日、東京・後楽園ホール)のダブルメインイベント第1試合で行われた「第4代Krush女子アトム級王座決定戦」で奥脇奈々(エイワスポーツジム)と松谷綺(ALONZA ABLAZE)が対戦し、松谷が2度のダウンを奪ったうえでの判定勝ちで勝利を収め、王座を獲得した。 今回の王座決定戦は現K-1 WORLD GP女子アトム級王者・菅原美優(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)の王座返上に伴って行われるもの。当初は山田真子と松谷の間で行われる予定だったが、山田が練習中のケガで欠場となり、奥脇が出場することとなった。
松谷は昨年6月のK-1初の女子大会「RING OF VENUS」で行われた「K-1 WORLD GP初代女子アトム級王座決定トーナメント」の準決勝で菅原と対戦し、2-0の判定で惜敗。その後、3連勝し今回の王座決定戦にこぎつけた。 奥脇は今年4月に行われた「Krush~RING OF VENUS~」で山田と対戦し惜敗。10月には「BOM」でMARIに勝利を収め再起を果たしている。 1R、ともにオーソドックスの構え。奥脇の蹴りにパンチを合わせる松谷。奥脇は左ミドル。松谷も右ミドル。松谷の前蹴りが奥脇の顔面をかすめる。松谷の左ハイ。奥脇のミドルにパンチを合わせる松谷。奥脇のローの空振りに一気にパンチで前に出る松谷。奥脇の右ローに松谷が右ハイを合わせ、松谷がダウンを奪う。奥脇のアピールでビデオ判定がなされるがダウンが認められる。再開後、奥脇がロー、パンチを出すが距離が遠い。松谷はその打ち終わりに蹴りを合わせていく。
2R、松谷の右ローにパンチを合わせる奥脇。松谷は遠めから顔面前蹴り。奥脇はローからパンチ。松谷は顔面前蹴りと右ストレート。松谷は右に回ってから右ストレート、右ロー。奥脇は距離がつかめずロー、パンチが当たらない。奥脇の打ち終わりに着実に蹴りを合わせる松谷。松谷はパンチを打ってからすぐに動き、松谷にカウンターを許さない。奥脇が詰めてパンチを放っていくが、松谷はワンツーを打ち返し押し返す。そしてラウンド終了間際に左ハイキックでダウンを奪う。 3R、松谷がいきなり顔面前蹴り。奥脇もすぐにパンチを返す。打ち合いになると松谷は着実にパンチを当て、飛びヒザも放っていく。奥脇のパンチに松谷はミドル、ヒザを合わせる。奥脇は最後まで距離がつかめず。松谷は圧をかけて前に出るとパンチを連打。松谷は右ハイからパンチをまとめる。松谷はワンツー、ヒザ蹴り、左ハイ。奥脇は鼻血を流す。最後まで松谷がパンチを当て続け、試合終了。 判定は26-30、26-30、25-30で松谷が勝利を収めた。
松谷は試合後のマイクで「いつもKOで倒すと言って、今日もダウンで終わってしまって悔しいです。でも菅原選手を倒せるのは自分しかいないと思っていまて、次、K-1で菅原選手と対戦したいと思っています。その時はKOで倒したいと思っているので、来年、菅原選手とK-1のベルトをかけて、カードを組んでもらえたらうれしいです。宮田プロデューサー、組んでください。お願いします。このKrushのベルトで満足せずに、K-1王座を目指してすぐに練習を再開して、もっと強くなった姿を見せるので応援よろしくお願いします」とK-1王者・菅原との対戦を熱望した。