キャッチャーとの駆け引きの楽しみ方【立浪和義の超野球論】
インコースの意識
現役時代の古田捕手。変幻自在のリードでバッターを苦しめた
今回はキャッチャーの話を書いてみたいと思います。 バッターはもちろん、ピッチャーと向き合い、対決するわけですが、後ろにいるキャッチャーとの駆け引きもあります。 今とは違い、私の現役時代は各球団のキャッチャーが固定され、1年間、同じ捕手が多かったのでなおさらでした。 特に横浜時代の谷繁元信選手、ヤクルトの古田敦也選手(現役時代の話なので「選手」と書かせていただきます)とは5年、10年と長く戦いが続きましたが、ずいぶんと嫌な攻めもされつつ、振り返ってみれば、駆け引きを楽しむことができたなと思います。 私はリードというのは正解、不正解はないと思います。 谷繁選手は外角球をうまく使い、一見、オーソドックスに見えるのですが、時々、思い切ってインコースを使ってきたり、意表を突く大胆さがありました。古田選手は・・・
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週刊ベースボール