コアカレッジ TOJに全学生が参加 ボランティアスタッフで 福島さんが特別授業【長野県】
長野県飯田市松尾明のIT専門学校「飯田コアカレッジ」は、23日に開かれる自転車ロードレース大会「ツアー・オブ・ジャパン」(TOJ)綿半信州飯田ステージで、全学生90人がボランティアスタッフとして参加する。2日、元プロ自転車ロードレース選手でTOJアンバサダーを務める福島晋一さん(52)=豊丘村在住=が同校を訪れて特別授業を開き、自転車やロードレースの魅力を伝えた。 コアカレッジでは地域を知り社会経験を積んでもらおうと、2022年から学生がTOJにボランティアスタッフとして参加している。今年も学校行事の位置づけで全学生90人が参加し、スタートやフィニッシュ地点での柵設置や交通規制などを担当する。今回は同校独自にアンテナショップも出店し、チョークイベントにも参加する。 福島さんはハンドルを離さず手元で変速できるなどのロードバイクの特徴を説明。転倒すると骨折の恐れもあり「危険な競技」と伝え、レースの序盤と終盤で補給する食べ物も変わることも紹介した。 信州飯田ステージは獲得標高2580メートルで、「TOJの中で最も大きい」と説明。「ロードレースは風との闘い」とし、レースで繰り広げられる駆け引きを紹介した。 福島さんは「選手と観客の距離が近いのがロードレースの魅力。いろんな楽しみ方があり、ぜひ選手と触れ合って」と呼び掛け「信州飯田ステージで飯田を世界に発信するとともに、地元に自転車を根付かせ、子どもに自転車に乗る楽しさを伝えたい」と語った。 ITスペシャリスト学科2年の男子学生の一人(19)は「過酷な競技で、耐えて走り抜ける力がすごい」と印象を述べ「見に来る人の安全を守り、レースが盛り上がるよう貢献したい」と話した。