「インフルエンザ」10月に異例の拡大 体温40℃超で救急搬送された女性が語る“苦しさと後悔”
日テレNEWS NNN
今年はコロナではなく、インフルエンザの感染者数が、この時期としては異例の数となっています。感染して救急搬送されたという女性が、体温40℃超えの苦しさと後悔を語りました。 ◇ 19日、千葉市のクリニックでは、10代の女性がインフルエンザと診断されていました。 医師「昨日から、熱とせきと頭痛と鼻水があるわけですね?」 患者「はい」 医師「検査結果からして、これはもう、インフルエンザなので」 このクリニックでは、発熱の症状を訴える患者のうち、2割から3割がインフルエンザだといいます。 東京ビジネスクリニック 内藤祥医師 「今はコロナよりも、インフルエンザ陽性者の方が少し多いぐらいの数になってきています」 全国の定点医療機関から報告された「インフルエンザの感染者数」は、8月下旬から急増し始め、10月8日までの1週間では、9.99人と、この時期としては異例の数となっています。(※定点1医療機関あたり 厚労省による) ◇ 19日、都内で聞いてみると… ――周りでインフルエンザは、はやっている? 母「はやってます」 子「はやっていますよー」 母「幼稚園でも、インフルエンザがはやっているから、マスクしてくださいって言われてて」 結婚相談所を運営する女性 「(客で)ここ2~3週間ぐらいインフルエンザにかかる方が多くて、デートのキャンセルとかで現場がもたついているイメージ」 ◇ このインフルエンザをめぐって、SNSである投稿が話題になっています。 X(旧Twitter)より 「マジで辛い通り越して意識が保てないぞ」 都内に住む30代の女性が投稿し、1万の「いいね」がつけられていました。投稿した本人に話を聞きました。 投稿者 「40℃って自分も経験したことなかったので、頭が熱いっていうか、重いっていうか、爆発しそうになるんですよ」 女性は10月1日の午前、体に違和感があり、夕方には体温が40℃を超え、病院で“インフルエンザ陽性”と診断されたといいます。熱が下がらないまま迎えた3日目の夜。突然、倒れ込むほど激しい腹痛に襲われ、救急車を呼んだというのです。 インフルエンザに感染した女性(投稿者) 「歩くこともできないくらい、意識が途切れ途切れになるぐらい、痛くなっちゃって。同居している妹が『さすがに苦しそうすぎる。救急車呼ぶ?』と」 原因はわからず、点滴を打ってもらい帰宅しました。5日目に、ようやく熱や痛みは治まったということです。 インフルエンザに感染した女性(投稿者) 「ずっと意識がもうろうとしていて、このまま目が覚めなかったら、どうなってしまうんだろうって」 女性には、ある後悔がありました。 インフルエンザに感染した女性(投稿者) 「コロナのワクチンのことばかり頭にあったので、インフルエンザの予防接種のことをすっかり忘れていて」 医師は、このインフルエンザの感染に、今年ならではの特徴があるといいます。 東京ビジネスクリニック 内藤祥 医師 「ワクチンをしばらく打っていないような方が増えてきているので、インフルエンザに対する免疫が下がっているというところから、重症化する方が多いということはある」 新型コロナの感染対策をしていた2020年からの3年間は少なかったというインフルエンザの患者数。その分、免疫力が低下していて、感染した場合、重症化につながるおそれもあるといいます。本格的な寒さを迎えるこれからの季節、注意が必要です。