今年こそ王座に……! タイヤ無交換作戦で勝利掴んだ2号車mutaの平良「流れは良い」|スーパーGT開幕戦岡山:GT300優勝記者会見
4月14日(日)に岡山国際サーキットで開催された2024年のスーパーGT開幕戦では、2号車muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)がGT300クラスで優勝。昨年はあと一歩勝利に届かず、悔しいランキング2位に終わったことから、今季はその“取りこぼし”を取り返したいとふたりは今後に向けて意気込んだ。 前年王者36号車au TOM'SがGT500圧勝。GT300では2号車mutaが優勝|スーパーGT開幕戦岡山:決勝順位速報 300kmレースとなった今回の岡山で2番手スタートだった2号車はタイヤ無交換作戦を敢行。ポールシッターの65号車LEON PYRAMID AMGの追撃を振り切ってトップチェッカーを受けた。平良としてはこれがスーパーGT初優勝となった。 平良と堤は決勝レース後に優勝記者会見に出席し次のように語った。 ■平良響(第1スティント) 「初優勝ということで非常に嬉しいです。去年、悔しい2位が何回もあったので、今年こそはと挑んだシーズンでした。優勝で始めるシーズン、非常に流れが良いのかなと思います」 「スタートしてからは65号車を追っていく形でしたが、僕たちが最初から無交換で行くぞという戦略があったので、タイヤを傷めず残したまま堤選手にバトンをパスできるかどうかというところでした」 「最後、後方の集団に引っかかったタイミングでピットインできました。非常に良いタイミングでピットに入れたかなと思います。そのへんはチームとも上手く連帯できましたし、僕の判断も良かったのかなと思います」 ―残りのシーズンをどう戦っていきたいと考えているか? 「去年もそうでしたが、(サクセスウェイトで)重くなってからが勝負かなと思っています。重くなった時はタイヤへの攻撃性も強いので、重くなってからどう戦うかをしっかり考えていきたいなと思います」 ―第2戦以降の意気込み 「昨年逃した富士というところで、しっかり取り逃したところを取り返しに行きたいなと思います。ゴールデンウィークを優勝して終わりたいと思います」 ■堤優威(第2スティント) 「まずは非常に嬉しく思います。先程平良選手が言っていたように、昨年は2位ばかり……2位を3回獲りましたが、勝てないシーズンでした。2024年のシーズン開幕戦で勝てたことは非常に良かったです」 「レース展開としては、チームから無交換で行くとは聞いていましたが、乗っていても正直結構キツかったです。ライバルとしては埼玉勢(52号車Green Brave GR Supra GT)を目安として見ていましたが、タイムがどんどん落ちていく中でどうやれば速く走れるのかを、自分なりに試しながら走り、なんとかLEONに追いつかれず勝つことができました」 「平良選手からもらったギャップがあったので、ちょっと楽には走れましたが、少しの隙も見せられないようなレース展開で非常に疲れました」 ―残りのシーズンをどう戦っていきたいと考えているか? 「僕らのチームは昨年からコンスタントにポイントは取れていました。昨年のデータもしっかり活かして、優勝はできなくともポイントを重ね、シリーズを獲れるように頑張りたいと思います」 ―第2戦以降の意気込み 「同じになりますが、去年は取りこぼしがありました。トラブルだったりチームワークだったり、ドライビングだったりと直せる部分が沢山ありましたが、今年はそこを全部修正して取りこぼしがないように頑張ります」
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