GPT-4の対抗馬、Google発の最新AIモデル「Gemini」とは?
GeminiとGPT-4を比較すると?
先述のとおり、GoogleはGeminiをOpenAIのGPT-4に対抗するものだと位置付けています。 Googleが公式の発表で共有したいくつかの統計によると、新しいモデルはGPT-4V(ビジョンを備えたGPT-4)やそのほかのモデルにも非常に優れているとされています。 Googleによれば、GeminiはMMMU(Multi-discipline college-level reasoning problems)のベンチマークで59.4%を達成でき、一方でGPT-4Vは56.8%に達します。 両者の違いは決して驚くほどの差ではないですが、Geminiのパフォーマンスがある程度OpenAIを刺激し、GPT-4をさらに向上させることを期待できます。 このような競争は、消費者にとって非常に有益です。お互いに追いつき、ほかを上回ろうとするなかで、両モデルが今後も改善し続けるのですから。 Googleによれば、Geminiは同時にテキスト、音声、画像などを認識および理解するようにトレーニングされました。 より洗練されたこの推論力により、モデルは投げかけられたさまざまな情報に対処できるはずですが、実際のアプリケーションでどれほど優れているかは時間が経ってはじめて明らかになるでしょう。
Geminiの正確性は?
Geminiをはじめ、どんなAI言語モデルでも、誤った情報を生成する可能性があります。 Geminiの正確性に関する具体的な情報をGoogleは共有していませんが、どんな情報でも、モデルが出力した情報を公開前にファクトチェックすることは常に重要です。 AIシステムは時間の経過とともに確実により正確になるでしょうが、誤った情報を生成するリスクはおそらく常に存在するでしょう。
Geminiはいつ開発をはじめるの?
Geminiで開発を行ないたい場合、GoogleはGemini ProおよびGemini APIの開発者アクセスを2023年12月13日から提供すると述べています。 Gemini Ultraはまだ「近日中」とされており、Googleは現在広範な信頼性および安全性の確認を進めていると述べています。Googleは現時点でGeminiの価格に関連する情報を共有していません。 また、Geminiがどのような文字数または文脈の制限を持つかについても共有していませんが、ユーザーがモデルにオープンアクセスしたらその情報が出てくることが予想されます。 ChatGPTの文字数制限は約4,000文字(コミュニティの調査に基づく)であることがわかっているため、Geminiでも類似のアプローチが見られる可能性があります。 Source: Google(1, 2)
ライフハッカー・ジャパン編集部