椅子の座面に背中を向け両手をついたら、背筋を伸ばしたまま体を沈め元の位置に戻す

「ゴルフスウィングで大切な一丁目一番地はアドレスの姿勢です」というのは、メルセデス・ランキング10位で終えた桑木志帆の快進撃を支えた小楠和寿トレーナー。正しいアドレスの姿勢を作るトレーニングを教えてもらおう。

ツアー中でもトレーニングを続け成績につなげた桑木志帆（右）と小楠トレーナー（左）

桑木志帆をサポートしてきた小楠和寿トレーナーは、スウィングに直結するトレーニングに定評がある。桑木自身も「トレーニングしてきたことが成績にもつながって、その大切さを感じています」とシーズンを通してトレーニングを続ける重要性を実感している。 ゴルフスウィングで大切な再現性や飛距離を得るためには、体を効率よく動かしクラブを振ることが重要だが、そのためにはアドレスの姿勢が特に大事だと小楠トレーナー。

アドレスは骨盤を起こして背筋を伸ばした姿勢で構えよう

「骨盤を起こして背筋を伸ばし、股関節の上に乗せた姿勢を取ることが大切です。骨盤が後傾して背中が丸くなると体を動かしにくくなるので、始動から手先を使う手打ちスウィングになりやすくなります」（小楠トレーナー、以下同） それでは軽く準備運動をやってから、背筋を伸ばし骨盤を起こした姿勢を作るトレーニングをやってみよう。 「椅子の座面に背中を向ける両手をついたら、骨盤を起こし背筋を伸ばします。そこから背筋を伸ばしたまま股関節を曲げ体を沈め、元の位置に戻しましょう」

NGなのは、背筋を伸ばした姿勢を崩したり両ひじの間隔が広がってしまうこと

NGなのは、体を沈み込む際に背筋が曲がってしまったり、両ひじが開いてしまうこと。 「背筋を伸ばして両ひじの間隔を変えずに体を沈み込ませることで、広背筋を鍛えることができますし、骨盤を起こしたまま股関節を動かす感覚をつかむことができます」 肩周りや腰痛がある場合は、十分な準備運動を忘れずに。姿勢をキープしながら10回を2セットから始めてみよう。 取材協力／J’sスポーツボディ