最近、車の盗難のニュースをよく見ますが高級車だけですよね? 普通車も防犯対策したほうがいいですか?
「車が盗まれた」というニュースを目にしたことはありませんか。車の盗難目的には、さまざまなものが考えられるため、高級車ではなくても安心はできません。 以前に比べれば発生件数は減少傾向ですが、気にしておくことは必要です。本記事では、車の盗難の主な目的や手口、狙われやすい場所などを紹介しながら可能な防犯対策についても解説します。
盗まれるのは高級車だけなのか?
実際には、どのような車が盗難対象になっているのか警視庁のデータをもとに確認していきましょう。 2023年6月に警察庁生活安全企画課が公表した「自動車盗難等の発生状況等について」によると、盗難は車本体に限らずカーナビやナンバープレートも対象になっていることがうかがえます。 同資料の「自動車盗難の実態」で明らかにされているのが、盗難の目的や手口です。主な盗難の目的には、以下のようなものがあります。 ・盗んだ車を不正に解体し、中古部品として海外で売却する ・複数の盗難車を合体させて違法に販売する ・盗んだナンバープレートを他の車につけて犯罪に利用する このように、目的から推測すると必ずしも高級車だけがターゲットになっているとはいえません。そのため、高級車以外であっても上記のようなトラブルに巻き込まれる可能性もあるでしょう。 同資料では、盗まれやすい車としてトヨタのアルファードやレクサス、クラウンといった価格が高めの車種をあげています。ただし、これ以外の車でもカーナビやナンバープレートを盗まれる可能性はあるため、手ごろな価格帯の車であっても警戒しておくことは必要です。
車を盗まれやすいシチュエーションは?
同調査によると、車の盗難が最も多かった時期は2003年で6万4223件です。2022年は5734件で、実際には大幅に減少しています。ただ、2020年以降「キーなし」での盗難が少しずつ増えていることには注意が必要です。 また、以前は駐車場で盗まれるケースが大半を占めていましたが、2022年は大幅に減少しています。一方で、一般住宅から盗まれるケースはそれほど減っていません。手口の1つとして「家に侵入してキーを盗む」というパターンがあるため、自宅に駐車していても十分に注意が必要です。