【陸上】天満屋の武冨豊監督が退任 女子マラソンで多くの選手を指導 山口衛里ヘッドコーチが監督昇格
天満屋は3月26日、武冨豊監督が3月31日付で退任し、4月からヘッドコーチの山口衛里氏が監督に就任することを発表した。 第一生命グループの山下佐知子監督が退任 尾崎好美、田中智美、鈴木優花らを指導 後任は早瀬浩二ヘッドコーチ 武冨氏は70歳。佐賀県出身で、多久工高時代には2年連続でインターハイに出場。神戸製鋼ではマラソン、駅伝で活躍し、1980年の別府大分毎日マラソンでは優勝を飾っている。 現役を退いてからは神戸製鋼のコーチを務めたあと、1992年に天満屋のヘッドコーチに就任。96年からは監督としてチームを率いてきた。00年のシドニー五輪で山口氏が女子マラソンの代表として出場を果たしたあと、04年のアテネで坂本直子、08年の北京で中村友梨香、12年のロンドンでは重友梨佐と指導者として史上初めて4大会連続で五輪代表を送り込むなど辣腕を振るった。 13年に総監督となったが、17年に監督として再び指導の最前線に復帰。15年に入社した前田穂南は21年の東京五輪代表となり、さらに今年2月の大阪国際女子マラソンでは2時間18分59秒の日本新記録を樹立し、パリ五輪の代表に内定している。 武冨氏は退任にあたり、「チーム発足の1992年8月にヘッドコーチとして入社、4年後に監督の重責を任され『育てるチーム作り』をモットーに全力疾走の32年間でした。多くの皆様のご支援があってこそ、選手とともに成長できた監督業だったと思っております」と挨拶した。 後任の山口氏は51歳。99年の東京国際女子で2時間22分12秒の日本歴代2位(当時)の好記録で優勝を飾り、シドニー五輪代表を射止めると、本番では7位に入賞を果たした。22年からはヘッドコーチとして武冨監督をサポートしていた。
月陸編集部