続く暑さによる深刻な水不足 鳥取県西部に流れる日野川の水量が減少 6月8日から続く取水制限を継続 鳥取県
日本海テレビ
連日、好天に恵まれている山陰地方。観光地には多くの人が足を運びんでいる一方、水不足も懸念されています。 6月17日、鳥取砂丘には大勢の観光客が訪れ、雄大な景色を満喫していました。 観光客 「きれいだったけど景色どころじゃないね。体力の限界で」 「熱中症は大丈夫。お水と塩あめ持って。お水だけはしっかり」 暑い日が続く中、例年よりも少なくなっているのが降水量。6月1日から16日までの降水量は、鳥取で22ミリ。松江で23ミリです。平年の同じ時期が、鳥取が60.3ミリで松江が63ミリとなっているため、いずれも平年の3分の1程度となっています。 暑さが続く中、深刻となるのが水不足です。鳥取県西部を流れる日野川。このところまとまった雨が降っていない影響で、下流を流れる水の量が、望ましいとされる毎秒5トンに対し、毎秒0.9トンまで減ったため、6月8日から河川流域に一律10パーセントの取水制限が出されていました。6月17日で10日近く経ちますが、上流の菅沢ダムでは放流量を増やし、節水が行われた結果、下流を流れる水の量は毎秒2.73トンまで回復しています。 しかし、その後もまとまった雨がないことから日野川の水量は少なく、水不足は依然と厳しい状態で、農業用水や工業用水などの一律10パーセントの取水制限は、17日現在も継続されています。 国土交通省 日野川河川事務所 実近未生 事業対策官 「今後もまとまった雨がない場合は、さらに取水制限を上げる必要が出てくると思います。今も節水のご協力をいただいていますが、引き続きご協力をお願いしたい。まとまった雨が降ることを期待しています」 例年に比べ2週間も遅くなっている山陰地方の梅雨入り。日野川をはじめとする山陰各地の河川の水量回復のためにも一日も早いまとまった雨が期待されます。
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