バーナード・フォーリー(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)　(C)スエイシナオヨシ

とにかく勝ち続けるしかない。王者クボタスピアーズ船橋・東京ベイは5勝6敗・勝点26の6位と苦しんでいる。『NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24』プレーオフトーナメント出場圏の4位コベルコ神戸スティーラーズは7勝4敗・勝点34である。厳しい状況だが、各クラブの戦力差が縮まった今季の戦いを見ると、何が起こるかわからない。だが、何かを起こすためにはS東京ベイは勝ち続けるしかない。2位・東芝ブレイブルーパス東京を迎え撃つ『NTTリーグワン2023-24』第12節も必勝あるのみだ。 【PHOTO】リッチー・モウンガ(東芝ブレイブルーパス東京) 崖っぷちに立たされたS東京ベイに頼もしい司令塔が帰って来る。第3節・静岡ブルーレヴズ戦で捨て身のトライを決めた代償として戦線離脱を余儀なくされていたフォーリーが今年初めてグラウンドに立つのだ。代わりに10番を背負った岸岡智樹もきらりと光るプレーを見せているが、そこはオーストラリア代表76キャップを誇る百戦錬磨のSO。勝負どころを逃さぬ見事なゲームコロントロールは一級品である。FBゲラード・ファンデンヒーファーが1か月ぶりに戦線復帰するのも心強い。 S東京ベイがワラビーズの大物SOならば、BL東京にはオールブラックスの大物SOがいる。ニュージーランド代表56キャップのリッチー・モウンガである。パス、キック、ランどれをとっても一級品の10番は卓越した試合運びを見せる。10勝1敗・勝点46の2位に付けるBL東京だが、7点差以内の勝利は4勝を数える。接戦をものにできているのは、モウンガのゲームコントロールに因るところが大きい。 両軍の試合登録メンバーは以下の通り。 【S東京ベイ】 1海士広大、2デイン・コールズ、3オペティ・ヘル、4JD・シカリング、5デーヴィッド・ブルブリング、6トゥパ フィナウ、7ピーター・ラピース・ラブスカフニ、8末永健雄、9藤原忍、10バーナード・フォーリー、11金秀隆、12立川理道、13テアウパ シオネ、14ハラトア・ヴァイレア、15ゲラード・ファンデンヒーファー、16江良颯、17紙森陽太、18為房慶次朗、19ルアン・ボタ、20アシペリ・モアラ、21岸岡智樹、22リカス・プレトリアス、23二村莞司 【BL東京】 1眞壁照男、2原田衛、3小鍜治悠太、4ワーナー・ディアンズ、5ジェイコブ・ピアス、6伊藤鐘平、7徳永祥尭、8シャノン・フリゼル、9杉山優平、10リッチー・モウンガ、11森勇登、12眞野泰地、13ロブ・トンプソン、14ジョネ・ナイカブラ、15松永拓朗、16橋本大吾、17木村星南、18タウファ・ラトゥ、19山本浩輝、20アサエリ・ラウシー、21高橋昴平、22セタ・タマニバル、23濱田将暉 果たして、S東京ベイがプレーオフトーナメントに望みをつなげるのか、BL東京が1敗を死守するのか。『NTTリーグワン2023-24』第12節・S東京ベイ×BL東京は4月7日(日)・秩父宮ラグビー場にてキックオフ。チケット発売中。