TSMC株に一段の上値余地、外国人の保有比率はピークなお下回る
(ブルームバーグ): 半導体の受託生産大手、台湾積体電路製造(TSMC)の株価は年初来大きく値上がりしているが、さらなる上値余地があるかもしれない。外国人投資家の保有比率はまだピークに達しておらず、外国ファンドの買いが継続する可能性があるためだ。
米半導体メーカー、エヌビディアの好決算は、足元で人工知能(AI)を巡る期待を再燃させており、台北株式市場に上場するTSMC株の外国人保有比率は前週末24日時点で75%近くまで上昇した。これはおよそ2年ぶりの高水準だが、外国ファンドが株式発行残高の80%余りを保有していた2017年のピーク水準はなお下回っている。
世界のファンド全体では、4月時点で台湾株を引き続きアンダーウエートとしており、今後さらに買いが入る兆候だとゴールドマン・サックス・グループでは分析している。ブルームバーグがまとめたデータによると、台湾加権指数の構成銘柄の中で、TSMCは海外投資家が購入した株式数で最多となっている。TSMCは年初来47%値上がりしており、MSCIアジア太平洋指数の上昇分のうち約4分の1を占める。
原題:TSMC Rally May Extend as Foreign Ownership Still Far From Record(抜粋)
(c)2024 Bloomberg L.P.
Jeanny Yu