囲碁は何歳になっても楽しめる…鳥取県で開催の「ねんりんピック」で実感[千春&明夏の女流棋士ここだけの話]
10月19日から22日にかけて、鳥取県で「ねんりんピック はばたけ鳥取2024」が開催されました。ねんりんピックは、主に60歳以上の方々を対象としたスポーツと文化の交流大会です。囲碁競技は20、21日に智頭町で行われ、私・安田明夏は指導棋士として山本賢太郎六段、大森らん二段とともに参加しました。
最年長は97歳! ベテラン愛好家のパワーが会場満たす
各都道府県代表が3人1組で戦う団体戦形式(各チームのユニホームまであるんです!)で行われた今大会。開会式では地元のよさこい踊りチーム「輪舞」の皆様が踊りを披露してくださり、とても華やかな幕開けでした。
ねんりんピックということで参加者はみなさん囲碁歴の長いベテランばかりだったのですが、なんと最年長は97歳! 「これからも囲碁を打ち続けます」と力強く語る姿に、胸を打たれました。何歳になっても楽しめるのが囲碁の魅力ですよね。みなさん対局中は真剣そのものでしたが、終局すると和気あいあいと対局を検討される様子も印象的でした。指導碁も棋士3人がくたくたになるぐらい、たくさんの方が参加してくださり、ベテラン囲碁ファンの方々のパワーを実感させられる一日になりました。
野菜摂取量、血管年齢…健康チェックの結果にショック
「さすがねんりんピック」と思ったのが、会場の一角に設けられた「健康チェックコーナー」です。推定野菜摂取量や血管年齢、骨密度などを測定でき、私も少しそわそわしながら挑戦してみました。
まず、野菜があまり好きではない私は、野菜摂取量では当たり前に基準値に届かず……。そして、まさかの血管年齢は29歳! 骨密度も5段階中下から2番目! 私よりも不摂生が疑われていた山本六段、そして同い年の大森二段は2人とも実年齢より血管年齢が若いという結果となり、山本六段には牛乳治療を勧められました(笑)。何歳になっても囲碁を楽しむためにも、まずは健康に気を使おうと思います……。
ねんりんピックでは、大会はもちろん、鳥取の自然や海の幸、山の幸も満喫させていただきました。ひとえに長きにわたり、準備をしてくださった鳥取のみなさまのおかげです。改めて感謝申し上げます。2025年のねんりんピックは岐阜県で開催されるそうです。都道府県ごとに特色ある企画が楽しめると思いますので、ぜひチェックしてみてください。