12歳児童が発砲し1人死亡・2人重傷、フィンランドの学校 身柄確保
フィンランドの学校で2日、12歳の児童が発砲し同年齢の1人が死亡、2人が重体となっている。警察によると、負傷者は病院に搬送された。発砲した児童は特に抵抗せず、警察が身柄を確保した。 発砲事件の後、警察は学校の建物を封鎖した。 12歳の少年は、学校から約3.2キロ離れた場所で身柄を確保された。 子どもたちを迎えに行くまで、3時間待機した親もいた。 サムエラ・アンノさんの息子は、銃撃が起きた時に学校にいた。「息子の学校で発砲事件があったというニュースを見たと、友人が電話してきたので、急いでここに来た。大勢の人がいて警察もいた。その後、自分の名前を書いてから、息子を迎えに行った」 警察は、発砲したとみられる児童と凶器は確保され、現時点では他の容疑者はいないと明らかにした。この児童は犯行を認めているという。 警察によると、子どもは再拘留できないため、児童は社会福祉の保護下に置かれる。動機は明らかではなく、拳銃の所持許可証は児童の親族のものだったという。 発砲した児童も銃撃を受けた児童も同じ学校に通っていた。 内務省は、3日を服喪の日とし、政府の建物には半旗が掲げられると発表した。 フィンランドでは2010年に銃所持に関する法律が強化され、全ての免許申請者に対する適性検査が導入されたほか、申請者の年齢制限も18歳から20歳に変更された。 狩猟や射撃が盛んな人口約560万人の同国では、所持許可を受けた銃器は150万丁以上、免許所持者は約43万人に上る。