北朝鮮戦での最大のピンチ。伊藤洋輝はGK鈴木彩艶とともにどうチームを救ったのか
攻撃面でも持ち味を発揮
[ワールドカップ・アジア2次予選]日本 1−0 北朝鮮/3月21日/国立競技場 2026年のワールドカップに向けたアジア2次予選で北朝鮮と対戦した日本は、田中碧が開始2分で決めたゴールで1-0の勝利を飾った。 【動画】田中碧のゴール シーン もっとも後半は北朝鮮に攻め込まれる時間が増え、苦しい展開となった。特に後半開始早々には大ピンチを迎えた。 ペナルティエリアの少し外から鋭いミドルを放たれると、GK鈴木彩艶が反応したボールは、右のポストに直撃。そのこぼれ球に素早く反応したのが左SBの伊藤洋輝だった。 ボールと相手の間に身体を入れた伊藤は倒され、その後、こぼれ球を拾った北朝鮮の選手にネットを揺らされるも、即座にホイッスルが吹かれ、ファウルの判定でノーゴールに。 鈴木とともに、伊藤が相手の決定機を阻止した場面であった。 件のシーンを伊藤は冷静に振り返る。 「彩艶がしっかり弾いてくれたので、自分はしっかりセカンドボールに速くいけたし、結果的にファウルになりました。ファウルにならなければコーナーに逃げようかなと思っていました」 伊藤はその後、左SBとして、そして5-4-1へのシステム変更後は左ウイングバックとして、持ち味のパスで決定機も演出。攻守で存在感を示した。 「難しい試合になることは分かっていましたし、本当に難しい試合になったなかで、1-0で勝てたのは大きいと思います」 試合後にはチームの勝利に手応えも口にした。 攻守に関われるそのプレーはさらに貴重さを増しそうである。 取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)