【AC6】『アーマード・コア6』が発売1周年。ファンが熱望してやまなかった約10年ぶりの最新作。新規ユーザーも大幅に増え、シリーズ最大の売り上げを記録【今日は何の日?】
チュートリアルから難しくて「最初のヘリ」がXでトレンド入り 2023年(令和5年)8月25日は、プレイステーション5(PS5)、プレイステーション4(PS4)、Xbox Series X|S、Xbox One、PC(Steam)用『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』(アーマード・コアVI ファイアーズオブルビコン)が発売された日。本日で発売から1周年を迎えたことになる。 【記事の画像(7枚)を見る】 『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』(以下、『アーマード・コア6』)は、フロム・ソフトウェアから発売されたアクションゲーム。『アーマード・コア』シリーズの最新作で、前作『アーマード・コア ヴァーディクトデイ』から約10年ぶりの発売となった。 「身体は闘争を求める」といった創作の文言がネットミームになるくらいに熱望してきたシリーズファンが歓喜したのはもちろんだが、『エルデンリング』などの世界的ヒットで増加した“フロムゲー”ファンたちの注目も浴びて、発売時はシリーズ史上かつてないほどの盛り上がりを見せた。 2024年7月25日には、本作の世界累計出荷本数が300万本を突破したことが公式Xにて発表されている。 『アーマード・コア6』と言えば、発売直後は難度の高さで話題を呼んだのも印象深い。チュートリアル的なミッションの最後に登場するボス“惑星封鎖機構 大型武装ヘリ”に手こずるプレイヤーが続出し、「最初のヘリ」がXでトレンド入りしてしまう事態になってしまった。そこを何とか乗り切っても、今度はチャプター1のボス“バルテウス”に苦労させられるのだが……。 本作の舞台となるのは、恒星間航行が一般化した未来世界。かつての災害で焼失したはずの“新物質コーラル”が辺境の開発惑星“ルビコン3”にて再び発見されたことを発端に巻き起こる、さまざまな思惑を抱えた多勢力の抗争が描かれる。プレイヤーは強化人間“C4-621”となり、独立傭兵レイヴンの身分に偽装してコーラルの利権を巡る闘いに身を投じていくことになる。 『アーマード・コア』シリーズの魅力は、やはりパーツを組み替え“アセンブル”したオリジナルのメカを操って多種多様なミッションに挑戦していくところ。本作では従前のシリーズと比較して操作方法がかなりシンプルになり、ターゲットアシスト機能が追加されるなど、遊びやすさの向上が図られていたのがありがたかった。筆者は初期シリーズぶりに『アーマード・コア』に触れたので快適な操作に相当な衝撃を受けた記憶がある。 今回はシリーズ初体験のユーザーも多かったはずなので回復用の“リペアキット”の追加にも大いに助けられたと思われる。以前まではミッション中の回復ができなかったのだから大きな変更点だ。敵に大きな隙を作り出せる“スタッガー”システムの搭載も新たな戦術を生み出す切っ掛けになったのではないだろうか。 ビジュアルが存在しないのに、登場キャラクターたちに魅せられてしまうのも『アーマード・コア』シリーズのおもしろいところ。本作でも“ハンドラー・ウォルター”や“ラスティ”あたりには大勢のファンがいるはず。ミッション中の掛け合いが秀逸で、雰囲気を大いに盛り上げてくれる点も非常にいい。また、周回時に同じミッションでもセリフが追加・変化することがあり、驚かされたなんてこともあったんじゃないかな。 『アーマード・コア6』は現在、幾度かのアップデートを経て複数の新パーツやランクマッチ機能なども追加されている。発売当初にガッツリ遊んでやめてしまったプレイヤーなどは、ぜひとも新しい要素を体験してもらいたいところだ。