サバ好調 1日に1000トン超水揚げ 八戸港第1魚市場で3年ぶり
三陸沖で操業した大中型巻き網船団が1日、青森県八戸市の八戸港第1魚市場に今季最多となるサバ1255トンを水揚げした。1日に千トンを超えたのは2021年11月以来3年ぶり。 水揚げしたのは県内外の巻き網船団の運搬船10隻。岩手県宮古沖で10月31日夜から1日朝にかけて漁獲した。サイズは250グラム台が主体で300~400グラムも2~3割混じった。入札の結果、10キロ当たり500~1439円で取引された。 宮古沖の海域は水温が17~18度と、サバが好む低水温となっており漁場が形成された。10月いっぱいで北海道東沖でのマイワシ漁を終え南下した船や、千葉県銚子沖からサバを求めて北上した船が集結し、現在13カ統が操業している。 市場関係者は「サイズはまだ小ぶりだが、脂乗りは断然今までよりいい」と評価している。同日競り落とされたサバは缶詰用が中心で、その他加工や輸出に回る見込み。 八戸市の卸売業・八戸魚市場(うおいちば)の深川正人取締役市場部長は「脂乗りは十分。これは秋サバと言っていいだろう。このまま正月まで三陸沖で取れてくれれば」と今後に期待を込めた。 この日は、県外の巻き網船4隻が道東沖で漁獲したマイワシ485トンも水揚げされた。