最強の“10秒チャージ”「inゼリー」には幻の味があった…inゼリー発売30周年を迎える森永製菓に直撃!
1994年2月に発売開始され、「10秒チャージ」のキャッチフレーズでおなじみのゼリー飲料「inゼリー」が30周年を迎える。「あれ、そんな商品名だったっけ?」と首をかしげる人も多いのでは? そんなinゼリー30周年を記念して商品にまつわるトリビア&裏話を森永製菓健康マーケティング部「inゼリー」担当の椎原悠太(しいはら・ゆうた)さんに聞いた。 【画像】一般では入手不可!! 幻の「inゼリー」のパッケージ
最強の“10秒チャージ”発売30周年!
森永製菓から「inゼリー」が発売されたのは、1994年2月のこと。 当初、アスリート向けに発売した商品だったが、手軽に、短時間でエネルギーを摂取できる食品としてしだいにビジネスパーソンからも注目が集まり、全国のコンビニに並び始めた。今ではスポーツ、ビジネスという垣根を超え、さまざまなシーンで活躍する“10秒チャージ”という地位を確立している。 そんなinゼリーだが、実はネット上で検索をかけると興味深い裏話やトリビアが溢れているのだ。 たとえば、本商品の名称を「ウイダーinゼリー」と認識していた人が多いにちがいないはずだ。そう、いつのまにか商品名から「ウイダー」が消えてしまっているのだ! ほかにもネット上で噂されているトリビアや裏話はあれこれある。 ・昔のパッケージは牛乳パックみたいな三角錐だった? ・最初はゼリーじゃなくドリンクとして発売するつもりだった? ・一部にしか流通していない味がある? 日常的に食べる人も、ふだん食べない人も気になるネタが多いかもしれない。 ではここからは、森永製菓の椎原さんにその真相を尋ねていこう。
商品名もデザインも変わったが、パッケージの形状は昔のまま
――いちばん気になるのはやはり、昔は「ウイダーinゼリー」という名前だったこと。一体いつごろから「ウイダー」が取れたんでしょうか? 発売当初は「ウイダーinゼリー」という商品名で発売していました。もともと、弊社が米国「ウイダー社」と事業提携していた関係でブランド名を本品にも使用していたんです。 ですが、2018年から「inゼリー」へと改名しました。ちなみに、そのときに弊社のエンゼルマークへと変更しているんですよ。 ――たしかに変わっている! それと同時に、パッケージデザインも年月を重ねるごとに変化していますよね? おっしゃるとおり、30年の間で文字の配置などデザインは変更してきており、昔と全く同じというワケじゃないですね。日々ブラッシュアップを続けていますが、文字のフォントやデザインのコンセプトは昔のままで、見た目の印象はそこまで変化していないと思います。商品の形状もほぼ変わっていませんし。 ――え? 発売初期のパッケージを見てみると、今の形とは違って、テトラパック牛乳っぽく見えるのですが……。 それは商品の映り方の問題だと思います。1994年当時からinゼリーでは、“サイドガゼットパウチ”という自立するタイプのパウチを採用しています。 ただ厳密に言えば、発売初期のパッケージ商品は角張っていて、直角みたいになっているんです。これが現在では、怪我をしないように角に丸みのある形状に変更しています。