「ピピピッ」 さえずりで「春ですよ」 野鳥のセグロセキレイ/兵庫・丹波篠山市
少しずつ春めいた陽気になりつつある兵庫県丹波篠山市内で、空から澄んださえずりが降ってきた。見上げた先にいたのは、野鳥の「セグロセキレイ」だ。 全長20センチほど。名の通り、背中や頭、胸が黒、額やお腹は白と、モノトーンでシックな色合い。全国に生息する身近な鳥だが、日本特産種とされ、海外から訪れる鳥愛好者からは人気なのだそう。 「ピイピイ、ピピピッ、チュチュチュイッ」―。文字で表すと恥ずかしくなるほど、複雑かつ、美しいさえずりは繁殖期の証しで、求愛や縄張り宣言を意味する。 セグロセキレイにとっては命をつなぐためのさえずりだが、人間にとっては「春ですよ」と告げてくれているかのようだ。 これからさまざまな鳥たちがさえずり始める。鳥好きにとっては、まさに心跳ねる季節である。 【丹波新聞鳥部】(※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました)