突然ギャングが町を襲撃、3日間攻撃を受けゴーストタウンに 恐怖のあまり住民4000人帰宅せず メキシコ
メキシコ南東部チアパス州ティラで、3日間にわたり重武装した男らの襲撃を受け、住民約4000人が逃げ出す騒ぎとなっている。 町に人影はなく、あるのは焼け落ちた家屋と銃弾の穴だらけの車ばかりだ。町の住民約4000人は、重武装した男たちによって3日間にわたり激しい襲撃を受けて逃げ出した。 目撃証言によると今月4日、数十人の武装した男たちがトラックで町に乗りつけ、住宅や商店に銃を乱射したのち、建物に火を放ったという。 報復を恐れて身元を明かさなかったこの男性によると、男たちは翌日、軍服を着て大口径の武器を持って再び現れたという。 暴力は、メキシコ軍が到着した7日まで続いた。州当局によると約5000人の兵士が現場に派遣され、容疑者6人を拘束したという。 ティラのあるチアパス州はかつて、ギャングの抗争による影響はあまり受けなかったが、最近ではハリスコ・ニュージェネレーション・カルテルとシナロア・カルテルの縄張り争いの現場となっている。 政府軍が市内を巡回しているものの、ティラの住民は恐怖のあまり町に戻ろうとしない。多くの市民が近隣の避難所で過ごしている。 今回の事件について当局は、土地をめぐる対立から生じたものとの見方を示している。しかし住民らは近年暴力が急増しており、ギャングによる恐喝を長年受け続けていると被害を訴えている。