【FP用LZ型エンジン】いよいよエンジンの本丸に突入! 館長の解説にも熱が入る
LZ型エンジンの外観、仕様の確認にはじまり、前回はオイルパンをはぐって腰下をチェックした。いよいよ今回は、ヘッドカバーをはずして本丸のヘッドを検証! 【画像12枚】LZ型エンジンの3回目は、いよいよ本丸に突入! 館長が熱く解説してくれたパーツの数々 【珍車秘宝館 LZ型エンジン】 LZ型エンジンの3回目は、いよいよ本丸となるヘッドの検証に突入となる。LZ型エンジンは、1973年から83年にかけて、レースやラリーで使用されたDOHC16バルブヘッドを搭載したレーシングユニットで、LZ14、LZ18、LZ20B、LZ22Sの4種類があった。ただし、基本的には同じヘッドが使われているようだ。 ヘッドカバーのボルトをゆるめながら、館長が解説をはじめてくれた。 「ヘッドの特徴としては、バルブ挟み角が34度という、当時では驚異的に狭い角度で設計されています。その当時のエンジンでは、50度から70度程度が一般的です。これにはヘッドボルトとの位置関係がとても重要で、S20型エンジンなどは、ヘッドボルト頭部をよけるようにカムシャフトが配置されているので、必然的にカムシャフトが外側に離れてしまい、その結果、バルブ挟み角が大きくなってしまいます。そのため、燃焼室が深くなり、エンジン運転時の燃焼が極端に悪くなってしまうというジレンマがあったと思います」と館長。 初出:ノスタルジックヒーロー2018年10月号 Vol.189 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
Nosweb 編集部