維新、関西で地力見せつけ「大阪の有言実行を評価」馬場代表手応え 全国政党への脱皮課題
日本維新の会が本拠地・大阪を中心に関西で地力を見せた。大阪は複数の小選挙区で自民党との対決を制し、京都でも初めて小選挙区の議席獲得を確実にした。ただ、関西にとどまらない全国政党への脱皮は引き続き課題として残る。 大阪府内の複数の小選挙区で当選確実の一報が出たことを受け、維新の馬場伸幸代表は27日午後9時ごろ、大阪市内のホテルで記者会見し「小選挙区で当選することが今後につながる」と手応えを語った。会見場では当選確実となった前職らの札がかけられた。 馬場氏は府内で当選確実の小選挙区が相次ぐ状況について、教育無償化などの実績を念頭に「大阪では有言実行し、評価をいただいてきた」と振り返った。一方、衆院選で目標とした野党第一党には届かない情勢で「議席数が時々の風向きで増減するのは当然だ」との見方を示した。 維新は大型選挙から45日以内に代表選を実施するかどうかを決める。馬場氏は次期代表選への出馬について「党内の意見をうかがい、出処進退を決めるのが筋だ。どういう方向性で代表選に臨むか、意見を聴きたい」と述べるにとどめた。 維新は兵庫県の告発文書問題を巡り後手に回った対応などが影響し、衆院選直前まで府内の地方選挙で苦戦を強いられてきた。会見に同席した吉村洋文共同代表は「逆風が吹く中でも、頑張れよと声をかけてくれ、ありがたい」と振り返った。