浅草に新スポット誕生!作って楽しい、食べておいしい!食品サンプル製作体験カフェがオープン
食品サンプルづくりを体験できる日本初のカフェ「食品サンプル製作体験カフェ」が2024年9月24日(火)、東京都台東区花川戸にオープンする。食品サンプルづくりを体験できる場所は都内にもいくつかあるが、カフェと組み合わせて「自分が作ったオムライスのサンプルとそっくりな本物のオムライスも並べて食べられる!」という体験は今までにないものだ。カフェの魅力について、担当者に聞いてみた。 【写真】オムライスやミートソーススパゲティの食品サンプル製作体験 ーー「食品サンプル製作体験カフェ」に関して、意図や狙い、ターゲットについて教えてください。 「非日常感やオリジナル感が味わえる特別な体験」に大きな価値が見出される世の中になっていると感じており、私たちの店でしか提供できない体験価値を作りたいという狙いが前提にあります。食品サンプルは大正時代に発明されたイチ製品が日本特有の文化にまで発展した領域と言え、おもしろさを見出す方が国内外にたくさんいます。製作体験ができるスポットは既に多くありますが、その楽しみ方をもっと深めて、より多くの人たちに届けたいです。「食品サンプル」と「本物の料理」を並べることは、単なるおしゃれさ・見栄えではないインスタ映え、SNSでのシェアも狙えると考えています。 ターゲットは日本人であれば子ども連れのおでかけや、ハンドメイド好き、浅草観光で特別な体験・お土産を求めている人です。増加している外国人観光客にも興味を持っていただけ、インバウンド需要も狙えると考えています。 ーー「食品サンプル製作体験カフェ」に関して、イチオシ、目玉となるものについて教えてください。 もちろん「自分だけの形・デザインの食品サンプルをつくって、本物の料理と並べて食べられること」です。オムライスであればケチャップで好きに文字や模様を描いていただき、ミートソーススパゲティであればまさに食品サンプルっぽいフォークで麺を上げている瞬間を製作いただけます。デザートメニューも鋭意開発中です。 また、体験していただく食品サンプルづくりの手法は、現代も実際にプロが使っている技法です。食品サンプルには大きく分けて「蝋を冷やして固めるタイプ」と「プラスチックを焼き付けるタイプ」の2種類の作り方があり、現在は劣化しにくいプラスチックでつくられるものがほとんどです。ただ、製作体験では手軽に楽しめる蝋を扱っているところも多いです。我々は食品サンプルメーカーに監修してもらい、使用する材料、器具、技法は現代のプロ仕様であるプラスチックにしています。 ーー「日本初の食品サンプル体験×カフェ」が非常に印象的ですが、アイデアはどのようにして生まれましたか? 実は浅草・原宿・京都・大阪で展開している忍者体験カフェを運営しているメンバーが立ち上げています。「忍者修行体験」の次に、体験型カフェとして楽しめる日本の文化はないか、という出発点から食品サンプルにたどり着きました。 ーーカフェのオープンにいたるまでに苦労した点などがあれば、それをどうクリアしたかもあわせて教えてください。 製作する食品サンプルのサイズ調整に苦労しました。大きすぎればお土産として持ち帰りにくいし家に飾ることも難しくなる、逆に小さすぎれば本物に寄せた仕上がりが難しくなる、という条件下で、技術協力メーカーと試作を繰り返し、ちょうどよいバランスを探りました。 ーー9月末に待望のオープンを迎えますが、今後のお店の展望があれば教えてください。 全く新しい業態ですので、まずは認知してもらうことが必要と思っており、ファミリー層やハンドメイド好きな方に知ってもらえるよう広報活動に尽力していきたいです。また最大限楽しんでいただけるよう体験を磨き上げていくことはもちろんですが、誕生日のお祝いで特別なプレゼントとしてつくっていただく、推し活の一環としてキャラ要素を盛り込んでいただくなど、いろんな楽しみ方をお客様と一緒に発掘していきたいです。最終的には世界から食品サンプルに興味を持たれた方が、ここをひとつの目的地として日本旅行に来てもらえるようなお店にしたいです。 ーー読者へのメッセージをお願いします。 食品サンプルをつくって、それとそっくりな本物の料理も食べられる体験はここでしかできない世界初・唯一の体験です。あなただけのオリジナルな食品サンプルを作って、食べて、形に残るすてきな思い出をつくってください!また、テレビ、ウェブメディア、インフルエンサーの方々による取材・動画撮影も大歓迎です。ぜひご相談ください。 浅草に新オープンする「食品サンプル製作体験カフェ」。外国人観光客はもちろん、日本人も子どもから大人まで楽しめること間違いない。食品サンプルづくりに興味がある人はぜひ足を運んでみてほしい。 文=久米碧