天気予報をピンポイントで スマホアプリ「デジタルアメダス」、北海道内で提供開始 全国初、1次産業での活用見込む
気象庁は全国に先駆けて道内で、スマートフォンアプリを使った「デジタルアメダス」の情報提供を始めた。1キロ四方ごとの気温や降水量などのほか、天気予報をピンポイントで知ることができ、農業や漁業など気象データを重視する事業者らによる活用を見込んでいる。 【動画】春を呼ぶ ゴルフ場で融雪剤散布 1日から情報提供を始め、スマホアプリの完成披露会を6日に札幌市中央区で開いた。道内には226のアメダス観測地点があるが、地形などの影響から同じ自治体内でも地区によっては、観測データと実際の天候が異なる場合がある。デジタルアメダスでは観測地点の情報に加え、気象衛星やレーダーのデータも活用することで、道内のあらゆる場所で1キロ四方単位の気象情報や予報を表示することが可能になった。 日照時間や気温、積雪量などの「積算量」も、アプリ利用者が設定した期間で表示できる。例えば、農業者が作物を管理する際に、作付けしてからの合計日照時間を把握するといった使い方を想定している。1次産業が盛んで、積雪状況など気象データの需要が高い北海道で、全国に先駆けて提供が開始された。