小祝さくら、竹田麗央とは5打差 川奈で再び大逆転劇狙う/フジサンケイレディスクラシック
フジサンケイレディスクラシック第2日(20日、静岡・川奈ホテルGC富士C=6494ヤード、パー71)首位に3打差の13位から出た小祝さくら(26)=ニトリ=が後半に2イーグルを奪うなど69で回り、通算3アンダーの6位に浮上した。67と伸ばして通算8アンダーで単独首位を守った竹田麗央(りお、21)=ヤマエグループHD=とは5打差。しかし小祝は3週前の「ヤマハレディース葛城」で、最終日に同じ5打差から竹田を逆転してツアー通算10勝目をマーク。川奈で再び大逆転劇を狙う。 【写真】単独首位をキープし、「初Vから2週連続V」に前進した竹田麗央 今年の小祝の川奈での1週間は、ミラクルが続く。後半の2つのパー5で、ともにイーグル。V争いの輪に生き残った。 「それまで2ボギーでバーディーもゼロ。流れも良くなくて耐えられなかったんですけど、そこから2イーグル。流れも変わりました」 川奈埼灯台に向かっていく12番(パー5)。残り240ヤードから3番ウッドでピンそば3メートルに2オンし、イーグルを奪った。14番(パー4)もバーディーで伸ばすと、16番(パー5)は残り15ヤードから58度のウエッジでチップインイーグル。「2回ってあまり覚えがないです」と目を丸くした。 15日の月曜日が26歳の誕生日だったこの週、小祝は〝持っている〟。18日のプロアマ戦で、本戦で600万円のホールインワン賞(提供・旭化成)が設けられている17番(パー3)でホールインワン。チーム戦では優勝した。19日の初日は、17番で30センチにつけてバーディー。そしてこの日、17番こそ1打目を砲台グリーンの右崖下に落としてボギーとしたが、圧巻の2イーグルだ。「ラッキーみたいなのがあったかな」。最終日も何かを起こす予感が漂う。 首位の竹田麗央とは5打差。小祝のツアー通算10勝のうち、逆転Vは5度を誇る。そのうち最大の逆転が3週前の「ヤマハレディース葛城」での5打差。最終日首位だった相手が、その竹田だ。 竹田とは普段から親交が深い。竹田の21歳の誕生日だった2日には、埼玉・ベルーナドームでプロ野球の西武-オリックスを観戦。オリックスのユニホームを2人で着て応援した。「練習を見ているのもすごく楽しくて。あっという間に時間が過ぎました」。優勝争いを繰り広げた2日後だったが、その前にかけがえのない後輩でもある。
そして今週は小祝のバースデーウイーク。史上4人目の「初優勝からの2週連続V」を狙う竹田を追う。「今日と昨日でパットがあまりうまくいっていない。明日こそはパットをいいイメージで終われたら」。大会の最大逆転優勝は、2019年の申ジエで7打差。桜も残る川奈の〝小祝劇場〟は、逆転Vで締めくくる。(阿部慎)