オリンパス元社長に違法薬物譲り渡し 容疑で44歳男を逮捕 警視庁
オリンパス元社長に違法薬物を譲り渡したとして、警視庁薬物銃器対策課は8日までに、麻薬特例法違反(譲り渡し)容疑で、自称カメラマン、金子高明容疑者(44)=東京都葛飾区=を逮捕した。 【写真】シュテファン・カウフマン オリンパス前社長 捜査関係者への取材で分かった。黙秘しているという。 捜査関係者によると、金子容疑者は2022年9月~今年2月ごろ、都内で複数回にわたり、オリンパス元社長兼最高経営責任者(CEO)のシュテファン・カウフマン氏(56)にコカインやMDMAのような違法薬物を譲り渡した疑いがある。 同課には4月、匿名の通報が寄せられ、6月に金子容疑者とカウフマン氏の自宅を家宅捜索。覚醒剤が見つかった同容疑者は所持容疑で逮捕され、その後、執行猶予付きの有罪判決を受けた。カウフマン氏宅で薬物は見つからなかった。 金子容疑者は今年9月、カウフマン氏が同容疑者から薬物を購入したと告発する内容の手紙をオリンパスへ送付。同月、同社から相談を受けた警視庁が再捜査を進めていた。 カウフマン氏は任意の事情聴取に応じているといい、同課は金子容疑者から違法薬物を譲り受けた疑いで捜査している。 違法薬物購入を巡る情報が同社に寄せられたことを受け、カウフマン氏は取締役会の要求に応じ、10月28日に辞任した。