車いすラグビー日本の快進撃支える大応援団 手作りした日の丸旗は約1000個!【パリ・パラリンピック第3日】
30日、車いすラグビー日本代表は1次リーグ2連勝で準決勝進出に一歩近づいた。その好調な日本チームを支えているのが、観客席を埋める応援団だ。今大会では選手の家族や友人、ファンら数十人規模の応援団がパリに入り、毎試合熱い声援を送っている。 アスリートたちの輝きを捉えたパラスポーツ写真 試合に出場した倉橋香衣は観客の声援について「この声援と歓声の中でプレーできることが楽しいっていうのと、日本からすごいたくさんの方が来てくれて、現地の方も応援してくれているので、その中でプレーできるのが本当に嬉しいです。知っている人を見つけてイェーイって」と、笑顔で話した。 米国からパリまで駆けつけた車いすラグビーファンの美子(よしこ)ロブネットさんは、日本が出場する見込みの試合のチケットをすべて購入し、宿泊先のホテルも確保した。試合の時は、外国人の観客にも日本を応援してもらうために、積極的に声をかけている。 「リオ大会に参加した時も応援グッズを準備して現地入りしたのですが、会場の雰囲気を作れるところまではできなかったんです。だからこそ今回は、応援で負けたくないと思ってパリに来ました」(美子ロブネットさん) 日の丸の国旗は約1000個自作した。鳴り物のグッズや、米国のスポーツ大会でよく使われる応援用の笛も大量に購入して、パリに持ち込んだ。テレビ中継で日本人以外の人が日の丸の旗を振っていたのは、日本の応援団が手作りで製作したものだ。それもすべては「今大会こそ、日本に金メダルを取ってほしい」との強い思いからきている。 決勝トーナメントでは、さらに大きな声援を選手に送るつもりだ。選手と観客席の応援団が一体となり、悲願の金メダルに向かって進んでいる。 (西岡千史)