田原総一朗氏（2023年8月撮影）

　前明石市長で弁護士の泉房穂氏（60）が、1日放送のニッポン放送「辛坊治郎ズーム　そこまで言うか！」（月～木曜午後3時半）で代打パーソナリティーを務め、ジャーナリスト田原総一朗氏（90）をゲストに迎えて議論を繰り広げた。 【写真】番組で共演した泉房穂氏 　泉氏は夏休み中のパーソナリティー辛坊治郎氏に代わって、1、2日の番組を担当。田原氏が87年から司会を務めるテレビ朝日系討論番組「朝まで生テレビ！」の立ち上げ期に泉氏が番組スタッフを務めていた縁もあり、泉氏の要望で田原氏の出演が実現した。 　田原氏は「僕が総理大臣に言いたいことを言うのは、この国をつぶそうと思ってるんじゃなくて、よくしたいと思って言っている」と前置きして、岸田文雄首相について言及。「岸田さんは真面目ですよ。ただ今ひとつ、度胸がない。安倍さんとか小泉さんは度胸があった。岸田さんは度胸がない。これが一番の問題ですね」と評した。 　続けて「具体的に言うと、米国のバイデン大統領が、それまでアメリカは世界で強い国、豊かな国。世界を平和にするのがアメリカだ、世界の秩序を保つのがアメリカだ、と。ところが経済が悪化してできなくなった。そこで、アメリカの大統領が、一国でできないから、協力してくれ、と言ってきた。で、協力することになった」と説明した。 　田原氏は「で、僕は岸田さんに、協力するってことはみんな『危機だ危機だ』って言うけど、チャンスだと。協力するってことは言いたいことを言える」と、首相に進言したことを紹介。また沖縄問題に関連して、日米地位協定の改定を求めることも進言したが、「それ以後、岸田さんは僕に会ってくれなくなった」と結末を明かし、泉氏を苦笑いさせた。