「我々はビッグチームに多くの問題を引き起こした」

スイスを躍進させたヤキン監督（右端）。(C)Getty Images

　現地時間７月６日に開催されたEURO2024の準々決勝で、ムラト・ヤキン監督が率いるスイスは優勝候補のイングランドと対戦。75分にブレール・エムボロが先制を奪うも、直後の80分にブカヨ・サカに同点弾を叩き込まれ、１－１で突入したPK戦を３－５で落とした。 【PHOTO】EUROで躍動する名手たちの妻、恋人、パートナーら“WAGs”を一挙紹介！ 　イタリアを２－０で下したラウンド16に続いて、大国撃破とはならず。大会公式サイトによれば、ヤキン監督は「痛い。我々は多くの努力をし、多くのチャンスを作った。選手たち、国を思うと悲しい」と口に。ただ同時に、堂々たるパフォーマンスに胸を張り、次のような力強い言葉も残した。 「イングランドにはあまりチャンスがなかった一方で、我々はかなりのチャンスを作った。我々は家に帰るに値しないが、本当に誇りに思える。PK戦は運の問題だ。私たちにはそれがなかった。ビッグチームに多くの問題を引き起こしたのだから、頭を高く上げて去れる」 　49歳の指揮官はまた、10番を背負うキャプテン、グラニト・ジャカに言及。コンディションに大きな不安を抱えていたと明かした。 「彼は怪我を押してプレーしていた。イタリア戦の序盤で負傷し、今週はあまりトレーニングができていなかったんだ。今日プレーできたのは奇跡だ。彼の性格と意志を物語っている。ロングパスを出せなかった場面もあったが、彼は称賛に値する」 　史上初のベスト４進出という偉業は逃したものの、２年後の北中米ワールドカップに大きな期待が懸かる、確かな爪痕を残した。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部