“またトラ”揺れるFRBの独立性 パウエル議長は「辞任しない」と明言も待ち受けるいばらの道
TBS NEWS DIG Powered by JNN
アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会のパウエル議長は、トランプ次期大統領から辞任を求められても応じないと明言しました。 FRB パウエル議長 「(Q.トランプ氏から辞任を求められたら辞任しますか)いいえ」 FRBのパウエル議長は7日、トランプ次期大統領から辞任を求められても応じず、2026年5月までの任期を全うすると明言しました。 パウエル氏はトランプ氏が大統領だった2017年に議長に指名されましたが、政策運営をめぐって意見が対立し、2人の関係は悪化したままになっています。 そのため、トランプ氏がパウエル氏に辞任を求める可能性が取りざたされていましたが、先手を打って辞任を否定した形です。ただ、パウエル氏を待ち受けているのは、いばらの道です。 トランプ氏(8月) 「大統領がFRBに意見を言えるようにすべきだと強く思う」 トランプ氏は第一次政権で、パウエル氏が自らの思い通りに動かなかったことを踏まえ、政策決定に「介入」する姿勢を示しているのです。 トランプ氏(8月) 「私は大金を稼いで大成功した。FRBの議長より、私の方が優れた直感を持っていると思う」 政治からの独立性が重視されてきたFRBですが、トランプ次期政権のもとでは強い圧力を受ける可能性が高く、パウエル議長の悩みの種となりそうです。
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