鴨川小の児童ら250人が演劇鑑賞 手話や歌で参加も(千葉県)
鴨川市の鴨川小学校(三浦徹校長、児童数207人)で芸術鑑賞会が行われ、同校と鴨川認定こども園、安房特別支援学校鴨川分教室の児童生徒らと保護者約250人が本格的な演劇を楽しんだ。 文化庁の「文化芸術による子供育成推進事業」の一環。静岡県浜松市を本拠地に、全国各地で公演を行う「劇団たんぽぽ」が、「ルドルフとイッパイアッテナ」を上演した。 黒ネコのルドルフと文字が読めるイッパイアッテナの友情が演じられ、マイクを使わなくても響く声や、ネコの様子を表した動きに、子どもたちはくぎ付け。笑いあり、悲しい部分ではしんみりするなど、内容を楽しみながら観劇した。 公演に先立ち行われたワークショップでは、手話を交えて歌う練習を実施。当日は、劇の最後のシーンで、劇団員と子どもたちが息を合わせ、歌と手話で締めくくった。 武井さくらさん(6年)は「衣装やメーク、歌などが工夫されていて想像以上だった。表現や演技の仕方を学んだので、家族にも伝えたい」、正木翔也さん(4年)は「イッパイアッテナがルドルフにかけた言葉『絶望はおろか者の答えだ』という言葉が印象に残った。つらいときも絶望するのではなく、最後まで諦めないようにしたい」と話した。