入学者数減で全国的に募集停止つづく短期大学…存続の危機打開へ!「今治明徳短大」特命教師の奮闘
全国にある大学の数は、右肩上がりの傾向にある一方で、短期大学の数は1996年の598校をピークに下がり続け、27年で半減しています。 【動画】生き残りをかけた挑戦!反転へのキーマンに密着!短大の意義とは<NEWS CH.4> 愛媛県内でも存続の危機に直面している短期大学があります。入学者数増加のミッションを命ぜられた特命教師に密着。すると、地域に根付いた学校の形が見えてきました
10月28日、4年ぶりの学生祭が行われた今治明徳短期大学です。この日は学生祭と合わせてオープンキャンパスも開かれていました。 今治明徳短期大学には保育士や幼稚園教諭、栄養士などを育成する2学科4コースがあり、東予唯一の短期大学です。 今治明徳短期大学 泉 浩徳学長: 「4年制大学と専門学校の両極端で、短大は非常に厳しい。全国的には厳しい状況なので短大の募集停止が全国的に多くなっている。本学も非常に厳しい」
少子化や4年生大学への進学希望者増で…入学者数は3分の1以下に
こちらは、今治明徳短期大学の過去10年の入学者数の推移です。学科やコースを再編しながらも2017年には163人いた入学者は、2023年春には46人と、この7年で3分の1以下に。少子化や若い世代の都市部への流出などの影響に加え、4年制大学への進学希望者の増加などが背景にあるといいます。 泉学長: 「改革をしないといけない。新しいことをやっていこうと取り組みをしている」
訪問した高校は80校以上!授業の合間に学生確保に奔走する「ケイボン先生」
存続の岐路に立つ中で、“学生確保”という重大ミッションを担うのが… Q.特徴のあるTシャツを着てますね。 大成先生: 「そうなんですよ、スーパーもこれで!歩く広告塔です」 明短の“歩く広告塔”大成経凡先生です。 「ケイボン先生」とも呼ばれる地域史研究家で、明短では講師としてフィールドワークをしながら今治の歴史などを教えています。 泉学長: 「いまばり博士検定を作った人なので、地域の顔でいろんなところと繋がっている。この顔でなんとか入試の方も頑張ってもらいたいなと」 ケイボン先生、今年、入試広報委員長に任命されたのです。 大成先生: 「今、大体これ位来るかなという数字はあるが、まだ足りない。特に幼児教育学科が」