「紀州のドンファン」野﨑幸助さん 遺言書は有効 裁判長「十数億円の遺産全てを田辺市に遺贈するという内容と矛盾するところはない」 和歌山地方裁判所
テレビ和歌山
「紀州のドン・ファン」と呼ばれ、平成30年に死亡した田辺市の資産家の男性が、全財産を田辺市に寄付するとした遺言書は無効だとして、男性の親族らが起こした裁判で、和歌山地方裁判所は、今日、訴えを棄却しました。 この裁判は、平成30年5月に死亡した田辺市の資産家・野﨑幸助さん当時77歳が、全財産を田辺市に寄付するとした遺言書の有効性について、争われていたものです。
遺言書は、コピー用紙のような紙に赤色のサインペンで走り書きをしたような文字で書かれていて、親族らがその無効確認を求めていました。 今日の判決で、和歌山地方裁判所の髙橋綾子裁判長は、遺言書の文字については固有の筆跡や癖などが認められ「特段不合理な点は見当たらない」としました。 さらに、「野﨑氏が、長年にわたって田辺市に1000万円を超える寄付を行い、継続する意向を示していた」などと指摘し、「十数億円の遺産全てを田辺市に遺贈するという内容と矛盾するところはない」として、原告側の訴えを棄却する判決を言い渡しました。
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