日本シリーズ開幕を控え、練習に臨むソフトバンクの柳田（手前左）と山川（同右）＝２５日、横浜スタジアム

　大舞台に強く、投打に厚みがあるソフトバンクが優位とみられる。 　DeNAはレギュラーシーズン3位からクライマックスシリーズ（CS）を勝ち上がった勢いを維持し、下馬評を覆したい。 【写真】日本シリーズ開幕を控え、前日練習の調整を終えたDeNAのジャクソン 　ソフトバンクは、初の日本シリーズ出場となる山川に期待がかかる。CSファイナルステージでは3本塁打、6打点と爆発。普段対戦しない投手や球場にも適応できるか。近藤は右足首の捻挫が完全には癒えておらず、指名打者（DH）を使えない敵地ではスタメン出場が難しそう。小久保監督の起用方法にも注目が集まる。 　先発は有原、モイネロ、スチュワートの3本柱に安定感がある。オスナら救援陣は全7試合のフル回転も視野に入れ、シーズン同様に先行逃げ切りを図る。 　DeNAは悩みの種だった投手陣が、CSで大車輪の活躍を見せた。エースの東がファーストステージ第1戦で負傷したが、若手を含め総力戦で穴埋め。先発はジャクソンが先陣を切り、ファイナルステージで好投したケイ、大貫が控える。強力なソフトバンク打線を少ない失点で抑えたい。 　打線は2番牧からの主軸が頼もしい。一発がある4番オースティンの前にいかに走者を出せるかがカギを握る。CS最優秀選手に輝いた戸柱や森敬ら下位からのチャンスメークも期待できる。今季の交流戦では、DHを起用できるパの本拠地で9戦8勝。敵地でも本領を発揮しそうだ。