目標値220倍のPFASを検出 静岡市の工場周辺排水から
静岡市は12日、「三井・ケマーズフロロプロダクツ」(同市清水区)の工場周辺の雨水ポンプ場の排水から、国の暫定目標値(1リットル当たり50ナノグラム)の最大220倍の有害な有機フッ素化合物(PFAS)を検出したと発表した。 市は工場周辺の排水や地下水を対象に行った調査結果を公表。同区の三保雨水ポンプ場の排水から、1リットル当たり3900~1万1千ナノグラムのPFASが検出された。 同工場では2013年まで、フッ素樹脂の製造過程でPFASの一種であるPFOAを使用していたことが分かっている。市は工場内の高濃度の地下水が何らかの原因でポンプ場につながる水路に入り込んだとみている。