「健康に幸せに」流し雛神事 桃の節句、佐嘉神社で
桃の節句の3日、佐賀市の佐嘉神社で「流し雛(びな)神事」があった。神社の巫女(みこ)が近くの松原川にひな人形を乗せた小舟を浮かべ、子どもたちの健やかな成長を祈った。 神社境内の特設斎場で祝詞を奏上し、巫女が「豊栄の舞」を奉納した。開催中の佐賀城下ひなまつりの来場者や、参拝した親子などが願い事をつづった人形(ひとがた)約1000体を舟に乗せた。進学や良縁、健康など思い思いの願いをしたためていた。 人形に自身の災厄を移し、川に流したはらい行事がひな祭りの由来ともされる。佐嘉神社の神事は、災いが降りかからないよう幸せを願い、2004年から毎年行っている。佐賀市の葉山敏満さん(44)は初めて節句を迎える娘の葵ちゃんを連れて訪れ、「健康に幸せに育ってほしい」と話した。(中島幸毅)
中島幸毅