1セットダウンを克服したシナーが16強入り「厳しい状況だった」 [マイアミ・オープン／テニス]

「マイアミ・オープン」（アメリカ・マイアミ）で4回戦に進出したヤニク・シナー（イタリア）（Getty Images）

　ATPツアー公式戦「マイアミ・オープン」（ATP1000／アメリカ・フロリダ州マイアミ／3月20～31日／賞金総額1040万4205ドル／ハードコート）の男子シングルス3回戦で、第2シードのヤニク・シナー（イタリア）が第25シードのタロン・グリークスプア（オランダ）に5-7 7-5 6-1で逆転勝利をおさめてベスト16に進出した。 ～マイアミ・オープンで16強入りを決めた第2シードのシナー選手～ 　5-5から先にサービスダウンを喫して第1セットを落としたシナーは3-3となったときに雨でしばらく中断したあと6-5から初のブレークに成功して第2セットを取り返し、第3セットで相手のサービスゲームを2度破って2時間23分で試合を締めくくった。 「第1セットもかなり競っていたと思うけど、相手の手に渡ってしまった。でも僕はメンタル的に強くあり続けようと心掛け、実際にそうしたけど今日は厳しい状況だった」とシナーは試合後のオンコートインタビューで語った。 「雨が降ったあとは少なくとももう少しアグレッシブにいこうと思い、それができてよかったよ。僕にとって厳しい日だったけど、結果にはとても満足している」 　シナーは次のラウンドで、ワイルドカード（主催者推薦枠）を得て参戦したマーティン・ダム（アメリカ）を7-6(5) 7-6(5)で破って勝ち上がったクリストファー・オコネル（オーストラリア）と対戦する。 　ボトムハーフ（ドローの下半分）でこの日プレーしたシナー以外のトップ10プレーヤーはディフェンディング・チャンピオンで第3シードのダニール・メドベージェフ（ロシア）が第30シードのキャメロン・ノリー（イギリス）を7-5 6-1で退け、第7シードのキャスパー・ルード（ノルウェー）は第27シードのアレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ（スペイン）を6-3 6-4で下してそれぞれ16強入りを決めた。 　そのほか同日に行われた男子シングルス3回戦では第22シードのニコラス・ジャリー（チリ）、マッテオ・アルナルディ（イタリア）、トマーシュ・マハーチュ（チェコ）が次戦に勝ち進み、第14シードのユーゴ・アンベール（フランス）はドミニク・コプファー（ドイツ）に6-3 4-6 3-6で敗れてシードダウンを喫した。 　4回戦ではメドベージェフがコプファーと、ルードがジャリーと、アルナルディはマハーチュと顔を合わせる。